[2012年1月12日]
沢穂希が世界最優秀選手に選ばれた。
すばらしい。
いろいろな人のおかげで取れた賞だと言う。
本当にそうなのだと思う。
それはそうとして,ずうーっと思っていたことを一つ。
野暮なことを言うようだが,国民栄誉賞はあれでよかったのか?
なでしこジャパンがW杯優勝したのはすごいことだ。
だからといって,チーム全体が受賞というのはおかしいと思う。
沢個人が国民栄誉賞をもらうべきだったのだ。
サッカーは団体競技である。
しかし,個々の能力が高くないと話にならない。
チーム力はすなわち個々の能力の高さでもある。
ある選手が個人的な賞をとったとしても,それは周囲の人のおかげである。
だから一人の傑出した個人に賞を与えてもそれはチームの力を否定することにはならない。
逆に,その選手が賞をとったことを周囲の人は誇りに思うし,心の底から祝福できる。そういうチームが強いのだ。
さて,受験が団体戦だと言う人がいる。
たいていはそう言っておけば生徒を扱いやすいと思って言う。
みんなでがんばろうと言って,雰囲気をつくりやすそうだから。
でも生徒はそう言われても本当に団体戦だとは思っていない。
そもそもの先生も何が大切かよくわかってないので,なでしこのようなチームになるわけがない。
ウチの塾では生徒に団体戦だとは言わない。
何も言わない。
でもかなり強い集団であると思う。
写真は早朝の授業風景。
生徒同士は,互いに名前も知らない。
しかし早朝6時から来てやっているのだ。
個人個人が目標に向かって頑張っているのが伝わってくる。
自然に自分も頑張ろうという気になる。
競技スポーツと違って,MVPは一人に決めなくていい。
おそらく塾生全員がMVPになる。
にほんブログ村
にほんブログ村