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尾崎塾
富田教室

[2012年1月17日]

震災を教訓として本当に生かすためには

あれから17年。

6000人も亡くなった震災も風化してしまった。

震災後1〜2年ですでに風化は始まり,5年くらいでほぼ何もなかったかのような生活をしているのではないか。

大切なのは,今日明日にも同じような地震に見舞われて家が倒壊する可能性があると認識しておくこと。
いつもいつも認識しておくことだ。

ピッチャーが足の速いランナーを1塁において,無防備に投球すればカンタンに盗塁される。牽制球の1つも投げておこうとするだろう。

今,大阪神戸でランナーがいつでも走れる状態なのに住民のほとんどは全く無防備に投球動作に入っている。
17年前は牽制球を100球くらい投げていたのに。

昨年,遠い東北で大津波による被害があった。
だから大阪神戸でも津波に少し意識が傾いた。
津波に遭うのは沿岸部だけだ。
内陸部でこわいのは直下型の地震だ。

サードランナーのホームスチールを警戒しすぎて,1塁ランナーは無警戒。
ダブルスチールではなく,単独で1塁ランナーは簡単に2塁に進めそうな状況。
得点差は2点,9回ツーアウト1塁3塁の状況。
1点取られてもOKなのに。

変なたとえ話になったが,でも本当に無警戒な状況だと思う。

いつ地震が起きてもおかしくないと本当に理解するには学校教育が不可欠だろう。
小中学校はもちろん,あるていど判断力のついてきた高校時代にこそリスク回避の思想をしっかりと教育して,安全な社会をつくる人材を育成していかないとダメだ。

センター試験で配布ミスがどうこういう前に,地学=防災教育をしっかりやるようにするのが教育行政に課せられた責務であろう。
いや,急務なのだ。
特に東日本の震災直後の今年,そういった動きは受け入れられやすいはずだ。
これが10年も経つとまた風化してしまう。
東日本の震災も1〜2年でかなり風化する。
5年でほぼもとどおり。
そうなる前に教育のしくみをつくるべきなのだ。

そうしないと10年もしないうちにまた大きな震災が発生する。
これの繰り返しになる。



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