[2012年2月3日]
ちょっと長いが,
数字との闘いに勝つ唯一の方法は,「達成するのは不可能ではないか」という目標を設定することだ。
これには前段がある。
選手は3つの敵と戦っていて,それは自分・相手・数字なのだ。
まず自分が練習してできるようになる。
次にチーム内の競争や対戦相手との戦いになる。
で,記録と戦うようになったら一人前ということ。
受験にたとえると,まず勉強して問題が解けるようにする。
次にクラスメイトや他の受験生と比べる=平均点より上とか下とか。
最後にセンター試験700点越すとかいう数字と戦う。
700点を越そうと思って頑張ってもなかなか越えるものではない。
だから800点とかそれ以上を目標に勉強すればいいのだ。
悪くても700点は越すから。
三冠王を取るというのはプロ野球ではほとんど不可能に近い。
それを目標にすることで,そのうちの1つ2つがとれるという考え方で落合氏はやっていたそうだ。
でもその不可能に近い領域のことを3回も実際にやってしまったので,逆に説得力がない?
受験に関しては高いレベルを目指して何も悪いことはない。
はじめから無理だとあきらめて低いレベルに楽に入ろうとする風潮がある。
科目数の少ない私立大にした方がいいと誘導する教師も多い。
国公立は無理だから関関同立を目指せとか。
中高生の時期は自分でも思ってなかったくらい伸びる。
はじめから可能性を無くすのはもったいないと思う。
しかも,目標を低くすることで可能性も低くしているのだ。
現に,昨年は高3生の複数名が,関関同立に行きたいと言ってウチの塾に来た。
そいつらには「君なら国公立を目指すのが普通だろ?」と話をして目標を国公立に設定させた。
センターは7割5分以上取って,今は国公立大に向けて勉強している。
合格するかどうかはわからないが,大阪市立大ならC判定くらいになっている。
関関同立なら楽勝という学力になっている。
国公立を目標にしたからここまでレベルが高くなれたのだ。
受験というのは意識の持ち方がとにかく重要なのである。
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