[2012年2月8日]
これはある生徒がこの1年間にこなした教材。
生徒によって必要な内容や科目も違う。
茨木市と高槻市で教科書も違う。
だから,一律に教材費何円とは決められない。
案1:最大で年に3万円かかる生徒がいればそれに合わせて全員から月に3000円くらいいただく。
案2:最大値と最小値,あるいは全員の平均値を算出して全員からたとえば2000円ずついただく。
案3:個別にかかった教材をきっちりと各自請求していただく。
というようにいろいろ考えられるが,ウチの塾の出した結論は,
案4:全員0円。
案3が本来の姿なのだろうが,それをやっているとかなりの手間ヒマがかかる。そういうお金の計算をする手間ヒマよりも教材選定や教務内容の充実に時間を割きたいのがまずある。
で,新しく買った教材が途中で合わなくなる可能性もある。
分野によっては他の教材に切り替える場合がある。
それをいちいち請求していては,生徒によってはかなりの負担になるだろう。
こわいのは,教材を買ったのだからその教材を使い切らないといけないと思ってしまうことだ。
そりゃ,その教材を使い切った方がいい。
使わないともったいない。
現に,使えるものはしっかりと使うようにはしている。
だからといって,他にもっと良い教材があればそれを使うことをためらわないようにすべきなのだ。
多くの塾では1つの通年用教材を1年間使用する。
で,早くやり終えた生徒は2周目3周目と繰り返し演習をさせる。
これはこれですばらしいのだが,その教材よりもさらに発展させた内容をさせたい場合もある。
逆に,1段もどった基礎をやった方がいい場合もある。
それは生徒のその時の状況を見ないとわからないのだ。
その都度教材費を請求する煩雑な作業をせず,なおかつフレキシブルに教材選定をしやくすするには,教材費0円としておくのがよい。
すると,こう考える人がいるかもしれない。
ウチの子は教材1つで3か月やってるけど,あの子は教材3つ使っているので損だとか。
でも,こう考えていただかないといけない。
その生徒に最適なものを与えているという点で公平,平等なのだと。
どうも学校などで変な平等主義がはびこっているようだ。
この生徒にプリントを渡すなら,他の生徒全員に同じものを配布しないといけない。
このクラスで使用する教材は他のクラスでも使用しないといけない。
このクラスは2時間多いので,発展内容を教えるのではなく,自習にしないといけない。
要するに,形式的,物質的に平等に見えるかどうかが判断基準になっている。
そうではなく,その生徒一人一人に,最大限有効なことを全員に提供するのが平等なのである。
ある生徒には,必要なことの50%しかさせないで,他の生徒には能力をはるかに超えた150%のことを与えるのが平等なのか。
そうではないだろう。
標準問題ができる生徒は発展問題に進めばいいし,100題こなせる人には100題与える。
基礎問題を30題きっちりやるのが必要な生徒はそれをこなせばいい。
それを,みんな平等に標準問題を50題みたいな与え方をしてはいけないのだ。
というわけで,ウチの塾はその塾生がこれをやったら一番いいと思うことをやらせている。
だから同じ授業料で教材費がそれに含まれていても全く平等なのだとご理解いただきたい。
ちなみに模試代も徴収してない。
模試が必要かどうかもこちらで判断して受けさせたりするし,教材としての意味合いも大きいから模試代=教材費=0円なのだ。
そんなので採算が合うのかと他塾の方に心配していただいたことがあるが,おかげ様で広告をほとんど出さなくてよい状態だし,学生講師を大量に雇う個別塾と違って人件費も少ない。それに個人塾なのでフランチャイズ料など払わなくて良いのも大きい。フランチャイズだと教材購入にも制約があったりしていろいろ大変だろうが,そういう点で個人塾は優位なのだ。
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