[2012年2月18日]
北野2.46倍
豊中3.59倍
茨木3.68倍
となっている。
大阪府文理学科の倍率。
これを見て北野高校が一番入りやすくて茨木高校が難しいと考える?
そうではないわけで,では倍率に何の意味があるのかという話。
だいたい今までずーっとあった後期入試では倍率は1.1倍とか1.2倍とかが相場だった。
だからこの北野高校2.46倍だけ見てもベラボーに高い倍率だ。
ようするに北野高校は大阪府で最も難関の高校だから,大阪府の上位から順に受けて来る。
募集160人だから大阪府の上位320名が受験したらちょうど2倍の倍率。
そこへ上から500位くらいの人が受験してもなかなか合格はできないが,「ダメ元」で受ける人もいるから2倍ちょっとになる。
だから,北野高校の場合はほぼ大阪府の上位から埋まっていると考えてもよさそうだ。
ところが,300位くらいの人はふと考える。
北野を受けたら上位160位に入る可能性は0ではないが高くはない。
それなら茨木だったらもっと可能性が高いのではないか。
茨木は北野の次に優秀だとすると,仮に上位160名が全員北野を受験してくれていたら,その次の160名以内にその300位くらいの生徒は入っている。
合格可能性はかなり高い。
というわけで,上位200〜400位くらいの生徒は北野ではなく茨木とか豊中に流れる。
で,もっと下位の生徒=500位とか1000位とか・・・でも「あわよくば」と思って何人かが受ける。
北野高校よりも少し入りやすそうだし・・・
結果,倍率が北野よりもかなり高くなる。
いずれにしても文理学科は難関だ。
まず本当に上位の160人が北野に入り,次の人(=これは後期に受けたら北野に合格できる生徒も含む)が2番手の茨木などに入る。
倍率というのはその学校の位置づけにも関係するが,一般には下位の者がたくさん膨れて高倍率になる。
本当に合格かどうかの戦う相手はだいたい2〜3倍までだ。
ただ,そのボーダー付近の人にとっては2.5倍なのか3.0倍なのかはかなり重要。
倍率が高いとラッキーで合格する可能性は確実に減る。
逆に失敗して不合格になる可能性も確実に増える。
ちょっとドキドキが増すのである。
「ダメ元」「あわよくば」組の受験生はほとんど合格しない。
はじめから後期に向けてしっかり勉強した方が,後期の合格可能性が高くなるのに。
前期試験で決まる槻の木高校も同じようなことが起こる。
ダメ元とかでかなりの生徒が受験する。
1.70倍だから合格する方が多いが,やはり難しい。
受験後にしっかりと後期に向けて勉強をスタートできるかどうかが鍵だ。
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