[2012年2月26日]
どこよりも早く
神戸大学2012年地学解答解説
【解答例】
?(A)
問1 ア:かんらん イ:玄武 ウ:無 エ:石英 オ:有
カ:かんらん石 キ:マグネシウム ク:苦鉄
問2 礫岩、砂岩、泥岩
問3 短期間にできる・広範囲に分布する
問4 SiO2 放散虫
(B)
?
問1 P波の走時曲線:破線
理由:グラフの傾きは地震波の速さの逆数を表し、P波速度の方がS波速度よりも速いので、傾きの小さな破線がP波の走時曲線といえる。
問2 130km
問3 モホロビチッチ不連続面より下に、地震波速度が速い層があり、そこを通って伝わった波の方が直接伝わった地震波よりも先に到着するため、遠方では走時曲線の傾きが小さくなる。
問4 S波の走時曲線は実線。50秒の時の震央距離を読み取ると180km。
速度=距離÷時間より
地殻のS波速度=180÷50=3.6km/s
マントルでの速度は折れ曲がった点以遠なので,
260kmと350kmの点で90-70=20秒かかっているから,
(350-260)÷20=4.5km/s
問5 海洋地殻ではモホ面の深さが浅いので、走時曲線が折れ曲がる震央距離は小さくなる。
?
問1 ア:(b) イ:(g) ウ:太陽風
問2 散光星雲:周囲の恒星の光を反射することで存在がわかる。
暗黒星雲:背後の散光星雲の光を遮ることで存在がわかる。
問3 (1)水素、ヘリウム
(2)フラウンホーファー線の中に鉄に固有の吸収線が認められることで存在がわかる。
(3)過去に超新星爆発をした恒星が赤色巨星だったときに中心部ででき、さらに超新星爆発の際にもできたものが起源。
問4 4.0×10^26 J
【解説】
?(B)地質境界の作図。
(2)は垂直傾斜なので簡単だ。(1)は北傾斜でA点を通る境界線だけ描いてもダメ。南東側の山にも境界線が現れるぞ。
(A)問1のクは難問?塩化マグネシウムとかをなめたら苦いってことで、苦はマグネシウム入りの名称。
地質境界の(1)と苦鉄以外は平易な問題だろう。
?は走時曲線とモホ面の関係がわかっているかどうか。
グラフをていねいに読み取る力が必要。
どこでもいいと思って読み取ると計算しにくいかも。
距離÷時間で計算するのだから時間を40とか50とかにして割り切れるようにするといい。
問1,3,5は言葉で説明するのがめんどうだが、それくらいできないと神戸大学には来て欲しくないということ。
問3は具体的にとあるので、地殻・マントルという言葉を入れたり、グラフの数値を入れて答えるとよい。
(模範解答は全然そうなってない?いや、示したのは模範ではなく速報ですから・・・)
?の問1 太陽の密度は厳しい問題。
覚えとかないとできない。まあ、平均密度は想像できるだろうが、中心部の密度は何も与えられていないから見積もるのも無理。
こういうのは悪問の部類だろう。
問4は太陽定数×地球の軌道半径を半径とする球の面積
単位をmにするなど換算に注意する。
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