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尾崎塾
富田教室

[2012年3月6日]

学校の授業より受験のプロの指導が有効な理由

ウチの塾で高校生の理科と数学の教材作成は主に数研出版のスタディーエイドDBを利用している。

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これは同出版社の問題集のほとんどの問題と過去の膨大な数の入試問題が強力に検索できて、それをいろいろな形で出力できる優れものだ。

素人が考えると、同社の出している問題集を買えば、それらが全部載っているのだからそれをやらせたらいいと思うかもしれない。
何も毎年ン万円も出してソフトを購入しなくてもいい話だ。

ではなぜそれを使うのか。
受験用に演習するのは市販されている問題集のような「順番」ではダメなのだ。
たとえば高校1年生で2次関数の最大最小を習う。
その時には学校で高校1年生の教科書傍用問題集をやる。
たとえば高校2年生で指数や対数を習う。
その時には学校で高校2年生の教科書傍用問題集をやる。
それで、入試問題では指数対数関数の最大最小が出題されたりする。
そういった学年や分野を跨いだ内容の入試問題を攻略する力をつける演習をさせるために、ウチの塾では改めて問題の配列を考えて問題集を作っている。
高1で習った内容の復習、高2で習った内容の復習、2つの内容の融合問題、さらに発展問題というようにスムーズに復習しながらその日の目標レベルに到達できるように組んである。
だから、一見90分の間自習しているだけの授業であるが、与える教材でその生徒が無理なく入試問題に対応できる頭に変えていくのである。
これは自分で市販の教材を買ってきて演習するよりもはるかに効率がいい。
市販の問題集は、一応すべての分野を網羅的に載せないと体裁が悪い。出題頻度や重要な内容であることとは別の要因で出版されている場合がある。
しかも、その生徒の学力に当然のことながらかまってくれない。
つまり、既習事項はできているものとして解答解説も書かれている。
だから、レベルに応じて復習できる内容と新たに学ぶことをうまくブレンドしてあげないと、時間をかけている割に入試問題への対応力が高まっていかないという場合が多くなるのだ。

学校の授業と大手予備校の授業で何が違うかというとそこなのである。
学校はその性格上、教科書の順に、学年ごとの内容を指導することになる。
予備校はそれを再構築して入試問題の出題パターンごとに束ねなおす。
その束ね方が一流だから入試に対応する力がすごくついていく。
そういうわけで、やはり入試の直前には受験のプロの指導のもとに演習する方がどうしても有利になっていくのだ。


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