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尾崎塾
富田教室

[2012年3月10日]

本当は今日で1年になる話

今日であの地震・津波から1年。

こう書くとおかしいだろうか。

今日は2012年3月10日。

東北の地震が起こったのは2011年の3月11日。

だから明日でちょうど1年とかいう。

「ちょうど」をつけるならちょっと待って欲しい。
何をもってちょうど1年とするか。
地球が公転軌道を1周するのにかかる時間を1太陽年という。
それでいくと、1年は日数にして365.2422日。
365日と5時間48分46秒である。
だから今年のようにうるう年を設けて調節している。
たまたま今年はうるう年なので2月29日があった。
もし平年だったらその日はないわけで、今日に1周年の慰霊祭などがあっただろう。
おそらく明日3月11日の地震発生時刻である午後2時46分に黙とうをささげる人が多いと思う。
それも、正確に1太陽年経った時刻にするなら、実は今日3月10日の午後8時35分くらいになる計算だ。

まったく無意味で野暮な計算だ・・・

img1 2011年4月30日撮影(陸前高田市にて)

言いたいのは、1年とかの区切りの時だけ震災を意識するようになってはダメということ。
人間が勝手に作った暦などとは全く無関係に地球は動いている。
常にそういう自然観のもとに防災というものを考えないとまた多くの犠牲者が出ることになる。



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