パソコン版を見る

尾崎塾
富田教室

[2012年5月20日]

定期考査対策で何をさせるか

今日は日曜日だが定期考査前の生徒に特訓演習。

img1
超優秀な生徒なら塾でやらなくても自分で自分を特訓すればいいが,普通の生徒はそうはいかない。
たとえば社会などの暗記科目は考査範囲の重要ポイントをノートにまとめ,それを完璧に覚えていけばよいのだが,その重要ポイントをまとめることがまずできない。
重要ポイントというとまとめるのが難しそうだがなんということはない。
全てをノートに書くだけ。
それではまとめたことにならない?
でも100の用語を覚えないといけないのに最重要の30だけを覚えようとするのは賢くない。
100点のうち30点しか取れない。
定期考査は基本的にはすべて出題されると思ってすべてを覚えるべきなのだ。

それで塾で社会の演習をすると,その重要ポイントがすでにまとめられてある。(これはすなわちすべての事項が書かれてあるだけ)
それを見ながら問題を解き,問題を解くことでそれらを覚えていく。
塾ではそういう演習をするので効率よく全ての事項が頭に入っていくのである。
本当は自分ですべてまとめたノートをつくる方が頭に整理される回数が増えるので良いのだが,それができないのだから次善の策をとるしかない。
家で自分の判断でやると,まずまとめノートの時点でめんどうな用語が除かれる。
次に覚えていて,覚えにくい用語が出てくると「これは重要語句ではないかも」とか「この用語は明日の試験には出ないな」というすごい判断力がはたらいて覚えなくてよい用語に入れられてしまう。
しかし残念ながら定期考査では100のうち100が出題されるのだ。
だから塾で無理にでも全部やった方がマシな点数になる。

今書いたことは非常に本質的なことである。
つまり多くの生徒は覚えることを最小限にしたがる傾向がある。
100の事項のうちどれを覚えるのが効率的かを考える。
しかし最終的に学力が高くなるのは100の事項はもちろん,未習の事項もどんどん知ろうとする方向性を持つ生徒だ。
「100もある」と考えるか一万も十万もあるうちのたった「100しかない」と考えるか。
その時点ですでに勝負ありなのだ。


にほんブログ村 科学ブログ 地学・地球科学へ
にほんブログ村

にほんブログ村 受験ブログ 受験塾・進学塾へ
にほんブログ村