[2012年5月31日]
化学で最も多い質問(告白?)はコレ。
「モルがわかりません。」
うーん。
そう言われてもなあ・・・
12個は1ダース。
6×10の23乗個は1モル。
これがわからないのは,
1,2,たくさん\(◎o◎)/!
3より大きい数は「たくさん」でひとくくりの民族と同じで,10の何乗という数は「意味不明のたくさん」だという生徒が非常に多いということだと思われる。
これは文化の問題なので,そういう数値概念のない方々には理解していただくことができない。
よって,「モルがわかりません」という生徒に化学は無理という結論でよろしいかと。
ダメですか?
そういうわけで,モルがわかるレベルの人の勉強法。
まずは覚えましょう。
周期表,物質名とその性質。
実験器具名とその扱い方。
そのほかいろいろ覚えることが多い。
化学で2番目に多い質問(告白?)を紹介する。
「覚えられないんですけどどうしたらいいですか。」
これは明確に答えてあげられる。
「覚えるまで頑張ればいいのですよ。」
暗記モノは覚えるまで繰り返し覚えればいいのだ。
10回やっても20回やっても覚えられないので悩んでいるあなたは回数が少ないのです。
10万回やっても20万回やっても覚えられないのなら相談に来て下さい。
それだと脳に欠陥がある可能性があります。
10回や20回で覚えられないのは全く正常ですから悩むことはありません。
安心して10万回繰り返して下さい。
覚えるだけである程度の点数が取れるが,高得点は難しい。
そこに理解を注入しながら覚えていくことになる。
計算も指数や対数が出てきて練習を積まないとできない。
どの科目もそうだが,時間をかけて問題演習を重ねながらできる問題を増やしていくのが勉強法だろう。
演習の時に,化学ができる人が必ずやっていて,できない人がやらないことがある。
図を描くこと。
特に実験操作の問題などでは,図を描いてそこに必要な体積や濃度や物質をすべて書き込むのだ。
操作が3つあったら図は4つあるはず。
AをBにしてCにしてDになるとすると,A,B,C,Dの4つの状態の図が描かれているはず。
化学ができない,苦手だという生徒はまずこの図を描かずに頭の中だけで考えている。(と思う。だって頭の中は私には見えないから。)
いや,考えていない。(どっちやねん!)
というより考えることは不可能だ。(不可能は言い過ぎやろ!)
頭の中で考えてもこんがらがるだけ。
図に描くと考えやすいし間違わない。
少なくとも私もそうだが,私の周囲で化学をまともにできる人は全員が図を描いてその図を見ながら考える。
今まで見てきた化学ができない生徒でちゃんと図を描いて考えている生徒は皆無。
なので,図を描きさえすればできる人の仲間入りができるのだ。(ホンマか?!)
おまけ。
勉強していく際に,心の真ん中に据えておくとよいこと。
化学は「電子の在り処」が大切だということ。
電子のやりとりや所在によっていろいろなことが決定される。
できれば量子力学的に電子軌道(s軌道とかp軌道とか混成軌道とか)を理解しておく。
そうすると化学の達人になれる。
と思う。(自信ないんかいっ?!)
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