[2012年6月9日]
昨日の体験生は数学の成績が他の科目に比べて低いということだった。成績表を見せてもらうと確かに英語,国語,社会に比べて理数が弱いようだ。
数学について尋ねると,
「3回やってもできるようにならないんです。」
との返答。
それが数学ができない原因だと教えてさしあげた。
つまり,本人の感覚では「3回も」やってできないのは自分に才能がないのか,やり方が悪いのか,他の人はもっといい方法を知っていて自分だけ知らないのか,そういう原因ではないかと心配になっているのである。
だから,「3回しか」やってないからできないのだと教えてあげた。
おそらく国語や社会や英語は3周もすればだいたい頭に入って高得点を取っているのだろう。
それを数学や理科でやっても通用しないのだ。
逆のパターンもある。
数学や理科は1〜2周ですぐにマスターできるのに,文系科目は5回やっても頭に入らないという悩みを持つ生徒も多い。
いずれの場合も,得意な科目の方法が不得意科目に適用できるとは限らないという点に気づいていないだけだ。
そもそも中学程度の勉強内容に効率的な勉強法などは必要ない。
どの科目も「できるようになるまでやる」しかないのだ。
英語が問題集3周でできるようになるのならそれでいい。
数学は問題集3周でできないのなら,できるまで繰り返せばいいだけ。
それに10周必要ならその分時間をかけてやればいいのだ。
10周でだめなら100周やったらいいのだ。
そんな時間がないという生徒でクラブ活動にウツツをぬかしている人はクラブ活動をやめたらいい。
どっちが大切ですか?
ウチの塾に来るメリットはそういうところ。
つまり自分では「3回も」やったと思ってしまう内容を塾では5回でも10回でも与える。それでもこちらは「足りない」と思っているくらいだ。
そういう感覚が自分で持てるようになれば塾などに来なくても自宅学習でどんどん学力がつけられるはずだが実際には自分に甘くなってしまう生徒がほとんどなのだと思う。
にほんブログ村
にほんブログ村