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尾崎塾
富田教室

[2012年6月13日]

ややこしい入試用語

2013年度センター入試の時間割が発表されていた。
実施日はすでに発表済で1月19・20日ということだったが,今回は時間割も示された。
不備のあった地歴の時間や理科の2科目連続の場合,答案回収に10分間とってあるのはそのままだ。
実はあまり報道されていないが,この10分間は非常にやっかいな時間なのだ。
つまり,その時間帯にトイレに行っていいのか?
実施要領で,その件については「ふれてはいけない」となっていた。
トイレに行っていいとなれば,大量にトイレに行くことになる。
かといって,実際は試験の真っ最中なわけだから,一人一人に監視がついていかないと不正のおそれがある。
一方で,行っていけないという理由もない。
なので,大学によってはその対応に追われてたいへんだったわけ。

入試用語で誤解されやすいのが「○○年度入試」という言葉。
来年の1月にあるセンター試験は「2013年度入試」だ。
2013年に実施されるから2013年度?
とんでもない。
年度というのはたとえば今年の4月1日から来年の3月31日までを2012年度という。
その区切りでいうと,来年の1月は2012年度ではないか?
「○○年度入試」というのは,○○年度に入学する生徒を選抜する入試という意味なのだ。
だから,その試験は前年度中に行われることになる。
したがって,もっと間違いやすいのは,2012年の11月に行われる推薦入試。
行われる年度も2012年度だし,実施日も2012年なのに2013年度入試なのだ。
このあたりを把握しておかないと,来年の受験生つまり1つ下の学年が受験する入試のことと勘違いして,重要な変更点などの告知を見逃す危険性もあるので気を付けたい。

そいう観点で,いろんな高校のホームページやパンフレットを見ると,さらにややこしいことに気づく。
今春卒業した生徒の進学実績を載せるのに,2012年度入試結果とする高校もあれば2011年度実績と載せる高校もある。
2011年度実績と聞くと「前年度の実績」のまま更新していないのかと誤解してしまいそうだが,実績という観点からすると,今春卒業した生徒を指導した最終年度は確かに2011年度だ。
だから2011年度の実績は最新の進学実績なのである。
どうにもこの入試用語は扱い方が難しい。



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