[2012年7月11日]
国語の選択肢を選ぶ時に,「例の法則」というものがある。
愛用している受験生も多いのではないか。
どんな法則かというと,
問題:省略
選択肢:?太郎は花子を刃物で殺したいほど憎んでいたから。
?太郎は花子に騙されて,信用できないと立腹していたから。
?太郎が花子の本当の気持ちに気づいていなかったから。
?傲慢な花子が太郎を利用しようと謀ったから。
これは問題文がなくても正解できる典型的なパターンで,正解は?です。
おわかりでしょうか。
選択肢に「悪い人間」が入っているのは正解とはならないのが例の法則なのだ。
いくら太郎が気分を害していても,花子は本当は太郎のことを思って優しい本当の気持ちを持っているという,美しい人間愛に基づく話しか正解にならないという話。
要するに,学校教育の場での試験なわけだから,世間の実際とは別の「きれいごと」しか扱えないのである。
「いじめはなかった」と発表したり,「因果関係は不明」と言ったりするのと根っこは同じなのだ。
そういう文脈がわかるというのが学校の国語力という面があって,それが例の法則の根拠となっている。
いいんだか,悪いんだか・・・
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