[2012年7月19日]
22日から夏期講習。
今その準備で忙しい。
その内容を一部公開しよう。
高校生
【英単語】
まずは基本英単語をしっかり覚える。
使うのは「システム英単語」(駿台文庫)
そのBasic Stageの600単語を繰り返し覚える。
この単語集は大学入試問題を研究して,出題頻度順になっている。
その中でも特に出題頻度の高いのが最初の600語だ。
普段の授業でもこの600語を繰り返し覚えさせている。
というより,すでに覚えたものを繰り返し思い出させているというのが正しい。
そうして「定着」しないといけないのが基本英単語なのだ。
長文読解で頻繁に出てくる単語でいちいち「えーっと,何だっけ?」と止まっていてはダメ。
見た瞬間に意味がとれるようでないといけない。
また,これらの基本単語を知らないようだと,そもそも意味がとれないので断然不利だ。
世間ではもっと難しい単語を覚えさせる風潮があるが,それらを覚えるより先に基本単語を徹底的に定着するのが重要なのだ。
ここに穴があいていると,穴のあいた桶で水をすくうように,そこから漏れていってしまう。
何だかわかったこと言うような人は,単語集で単語を覚えるなんてナンセンスだとか薀蓄をたれるが,単語集で覚えた単語を常に確認するという使い方が時間のない受験生には最適なのである。
さらに,システム英単語のいいところは,ミニマルフレーズという短文で覚えるようにできている点。
たとえば,compareという単語はcompare Japan with Chinaというフレーズで覚える。
すると比較に使う前置詞がwithであることも覚えておける。
他にも自動詞と他動詞の記憶がしやすかったりする。
marry Mary などは傑作だ。
結婚するという意味でmarryを使うと他動詞だと覚えられる。
発音,アクセント,類義語,反意語,派生語などなど,はじめの600だけでも受験までに完全マスターできれば相当な学力になる。
昨年ウチの塾生のセンター英語は平均160点だった。
160点を越す生徒でも,ほとんどその600語を繰り返し演習させた。
その他の単語は演習しているうちに自然に増える。そういう単語も加わるので全く十分なのである。
多くのあまり出題されない単語を覚えるより,既知の少ない単語や文脈から推測する力を育てた方が実践的だろう。
講習中は次のようにする。
まず朝8時から,ミニマルフレーズを覚える。
これはプリントに記入しながら確認していく。
その後,MP3プレーヤーで各自聞いて覚える。
MP3プレーヤーは各自に配布。
日本橋で安いのを買ってきたが,ちゃんと動く。
センターのリスニング対策にもなるし,聞いて書いて覚えるのが最良の方法なのだ。
午後1時に再びMP3プレーヤーで聞きながら書く。
書くための専用プリントは塾のオリジナルだ。
1日にやるのは約80語。
2日目は41〜120
3日目は81〜160
というように40語ずつシフトさせていく。
2日連続でやると少し定着がよい。
15日くらいで600まで達するが,そのあとは120ずつ覚え直す。
これは5日間で終える。
この120の確認は,フラッシュ法といって,2択問題にすばやく答えるプリントをこれも独自に開発してある。
これで長文で出てきてもすばやく意味把握する訓練ができる。
単語にこれだけきっちり取り組むということを,普通の受験生はまずしない。
テキトーにながめているだけとか,聞いているだけですませる。
計画的に頭に入力することはしないものだ。
そのめんどくさいのを手伝ってあげるのがウチの塾のスタイルなのである。
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