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尾崎塾
富田教室

[2012年7月28日]

学校の懇談に行かない方がよい理由

学校の懇談。

保護者だけとか生徒だけとか三者懇談とかある。
何のためにやっているか知っていますか?

あれは先生の自己満足のためです。
あたかも進路選択の主導権を教師側が握っているかのように優越感に浸れるから。
あるいは規則でやることになっているから仕方なくです。
やらないとサボっているように見られるのが嫌だからです。
一応,名目は生徒のための懇談です。
実質は教師側の仕事上の規則や自己満足の域を出ないと考えて間違いなさそうです。
もちろん一部例外的に良いアドバイスをもらえる場合もあるでしょう。
しかし,確率的に言うと行かない方がよいでしょう。

前職でもそうでしたが,ほとんどの先生は保護者懇談が大嫌いです。
理由は生徒にモットモらしいアドバイスをしているものの,実際はそんなに真剣に考えてアドバイスしていないから。
アドバイスの根拠が希薄なので,保護者にそれを見透かされるのが怖いのです。
進路指導するのだから,それなりに勉強していろんな情報を集めておかないとダメなのに,そんな準備をきっちりする先生なんか皆無です。
自分で資料を集めるのがめんどう,あるいは集め方すら知らない教員はどうするか。
進路指導部の先生に「文句」を言うのです。
それで資料を作らせて,あたかも自分が作成した資料であるかのように保護者に見せながら説明したりします。
でも自分が調べて作った資料ではないのでそれでも必ずボロが出ます。
それが怖いので本当に保護者懇談は大嫌いなのです。

全くフィクションの話をしているのではないですよ。
どこの学校でも確実にそんな状況だと思います。
図式はこうです。

そもそも生徒のために働いていない。
懇談を生徒とするのはルールで決まっている。
生徒には高圧的に行けばうまく収められる。
それなりに優越感に浸れる。
問題は保護者。
ちゃんと生徒のためになっているか問われるとやばい。
取り繕わねばならない。
保護者と話すのは極力控えたい。

この話に反論できる教師はどれくらいいるのかな?

img1
具体的にはこんな話になる。
第一志望が立命館で,一応第二志望で龍谷を考えている。
担任にそう言ったら,
「第三志望も考えといたら?」
と親切なアドバイスをしてくれたらしい。
「龍谷も公募推薦受けといたら?」
とも言ってくれたらしい。
要するに,現役で合格してくれたら先生からするとどこの大学にどんな方式で入学しようがよいのだ。
逆に言うと,浪人でもさせようものなら保護者からクレームを受けることになる。
学校内でも「浪人させた教師」と悪口を言われる。
とにかくどこでもいいから合格して欲しいのである。
「11月の推薦入試で龍谷を確保しておいて,2月の一般入試で上位をねらえばいい。」
という考えを伝授するのだ。
一見この考え方は合理的なように見える。
セーフティーネットとも考えられる。
しかし,実際にこのような受験をした生徒はほぼ確実に=9割以上は上位大学に合格できない。
場合によっては受験すらしない。
人間は坂道を転げ落ちるのは速い。
一旦下向きの流れを作ってしまうともはや上昇気流には乗れないのだ。
きっちりと2月の関関同立に向けて勉強すれば8割くらいの確率で合格できると思われる生徒に上記のようなアドバイスをしてしまうのが公立高校のアホ担任だ。
こいつの言うように龍谷の推薦なんか受けたら第一志望に合格できる確率を1割にまで下げてしまうということ。
生徒の第一志望を叶える方向の話では全くなくなっている。

私学の懇談はマシかというとビミョーなところがある。
私学でも上記のように浪人リスクが怖くて怖くて仕方ない弱腰担任がたくさんいる。
そのような担任に当たったら下位校を薦められて万事休す。
ただ,学校によっては進学実績が欲しいので,逆に無理を承知で上位を受けさせる傾向もある。
その流れに乗ってしまえば実際に上位に入れる可能性がある。
そういう意味では私学の方がまだマシな可能性が高いのだ。
繰り返すが公立の先生は全くダメ。
上位を狙わせる理由がそもそもないから。

今日の話の例は大学入試だが,高校入試でも全く同じことになる。
中学校や高校の進路指導だけで進路を決めてしまわないよう,ぜひウチの塾にセカンドオピニオンを求めて来て欲しいと願う次第だ。
学校で「絶対無理」と言われたところに何人も合格させていますから。


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