[2012年7月31日]
やっと金メダルが出た。
昔は柔道なら日本が金メダル独占という意識もあっただろう。
今はもうメダルを取ればOKと世間では見られている。
発祥の地の日本で一番強くても,オリンピックでは一番になれない。
これほどオリンピックの金メダルは難しいのだ。
全然関係ないけど,難しいつながりで東大合格はどうだろう。
こっちも日本で一番頭のいい人が合格できる。
ただし,一番といっても上位3000人くらいか。
オリンピック日本代表が約300人と考えればその時点で東大よりも10倍難しいことになる。
いやいや,東大入試は毎年あるが,オリンピックは4年に1回だ。
とすれば,4年に1度のオリンピックは出場するだけで東大の約40倍も難しいわけだ。
さらに,そういうのが世界中から集まってきて一番になったらやっと金メダルとなる。
オリンピックの金メダルに比べてこれほど簡単な東大合格を目指さない手はない!
小さい子供が「ボク,大きくなったらオリンピックで金メダル取るねん」と無邪気に言うのはかわいいものだ。
同様に,「アタシ,大きくなったら東大に入るわ」というのは,そこの金メダル少年の何百倍も現実味のある話なのだ。
それで,東大に入った人とオリンピックで金メダルを取った人の将来はどうなるか。
オリンピックで金メダルを取ると,さすがに時の人となってマスコミに出て小遣いがかせげたりする。
スポーツの指導者としてもやっていけるかもしれない。
悪くない話にも思える。
Qちゃんなどは,CM料だけでン億円とか。
しかし,ごく一部を除いてはそんなにスゴク裕福な人生を歩むわけではない。
基本的に会社員の人の給料が急に上がったりしない。
選手生活が続けられたらラッキーというレベル。
U柴くんみたいにどっかの大学の先生に呼ばれることもあるだろうが・・・
一時的なボーナスだけですまされてしまうのが日本のオリンピック選手なのである。
10年も経てばただの人になる方が圧倒的に多い。
一方,東大に入った人はどうか。これも東大に入ったからといって全員が裕福な人生を歩むわけではないだろうが,やはり平均年収ベースで考えると圧倒的に高いのだろうと想像できる。
また,ホリエモンみたいに破天荒な人生を歩むでもよし,官僚になって国を動かすもよし,芸人や落語家になってもいいのだから,人生の自由度が高いともいえる。
その気になれば何だってやれる頭脳を持っているのが東大生だ。
難しさからいうと, 金メダル>>東大
実生活を生きていくには,東大>金メダル
と逆転する。
ドラゴン桜曰く,「東大は人生のプラチナチケットだ」
プラチナ>金 が社会的な順位ということだ。
東大合格者を見ると,その人の明るい未来がまぶしいくらいに輝いているように見える。
一方,オリンピックの金メダルを取った人を見ると,特に日本人はそうだが,これからの人生がたいへんだろうなあと心配したくなってしまうのである。
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