[2012年8月1日]
スペイン語をかじりたいという塾の生徒がいたので,教え子の阪大生に連絡をとり,スペイン語学科の学生に来てもらった。
即席のスペイン語講座?を塾生にやってくれた。
実はこの学生,阪大近くの石橋で幼児〜高校生対象に塾をやっているとのこと。
ウチの塾のヒミツをすべて教えて差し上げた。
ヒミツといっても別に世間に公表できないヤバイことなどはないので,普通は目に見えないけど役に立っていることとか,基本的な運営方針とかだ。
たぶん目から鱗だったと思うが,ウチの塾が成功しているのは塾長の私が本当にやらせたいことしかさせない点だろう。
フランチャイズの塾はもちろんだが,多くの塾は本当はこうしたいんだけど諸般の事情で・・・などと,制約がいろいろあって,できないことが多いのである。
その本当はやりたいことというのが,生徒のためならまだしも,塾の経営の観点からであれば非常に苦しいことになる。
経営上こうしたいのだができないとなれば,経営的に苦しくなって,その塾のサービスは劣化してやがてつぶれる。
それで,生徒保護者のためという名目で,いろんな大サービスをして生徒を減らさないように必死になる。
たとえばウチの塾では,保護者が「この子は数学が苦手ザマスので数学をしっかり見て欲しいザマス」と100万円持って来てくれても数学をしてさしあげるとは限らない。(もちろん普通の授業料しかいただきません)
その子に今,本当に必要と思うことを,時期と教科のバランスも見ながら与えるのがウチのスタイルなのだ。
生徒の学力を分析すると,結果的に数学を最優先でやることになるかもしれないが,場合によっては他の科目を指導しまくる可能性だってある。
基本的には受験ではなるべく上位のところを目指すのがよいと考えているので,受験が近づいていれば合格に近づく方向の勉強を重視する。
だから,入試まであと50時間の学習時間が残されていて,数学にすべて費やしたらプラス10点,社会と理科に費やしたらプラス20点が見込めるような場合は後者をやらせるだろう。
逆に,受験時期がまだ先で,数学や英語が見劣りするようならそちらを優先することになる。
保護者や本人がやりたいことと,ウチの塾が考える必要なことに差がある場合,ウチの塾の考えを優先しているのだ。
焼肉が食べたくて来た客に,頭にいいから魚の目玉を食べさせるみたいな?(例が極端か?)
そういうわけで,スペイン語をやりたいという意欲的な今回の塾生には,授業とは関係なく学生を呼んであげたりしてしまうのである。
また,その学生にとってもいい勉強になったのだから,こういう機会は多い方がいい。
AKBとか嵐とかを呼ぶのは難しいが,教育関係ならたいていの関係者を呼べる気がする。
塾長の横で「○○を専門にしている人の話が聞きたい」などとつぶやいてみたら実現するかもしれない。
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あたりまえの話だが,そのスペイン語をやりたいという塾生が今朝来てすぐに,
「昨日はありがとうございました」
と言いにきた。
こういうあたりまえができない高校生も多いのではないか。
でもこの生徒は大丈夫だし,それだから大学生を呼んであげる気になったのである。