[2012年8月17日]
これは近所の家の石塀に利用されている。
緑灰色の基質に黒や赤黒の斑点。
斑点部分はよく見ると発泡している。
いわゆる軽石が入っている。
火山灰と軽石が高温の火山ガスとともに混然一体となって火口から流れ下って堆積した火砕流堆積物。
凝灰岩だ。
栃木の大谷石が石材として有名だが,関西でよく利用されているのと栃木のモノは若干風合いが違うので産地が違うのだろう。
中学で凝灰岩を習うと,「火山灰が降り積もった」ものというイメージだと思う。
そういう堆積物もあるだろうが,実際のところは大規模火砕流として堆積したものがほとんどではないか。
残念ながら,たぶん教えている理科の教師には凝灰岩≒火砕流堆積物という認識がないと思う。
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