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尾崎塾
富田教室

[2012年8月19日]

できるようになるコツ

夏期講習も後期2日目だが,中学生も高校生もしっかり頑張れている。

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勉強ができるようになるには時間がかかるものだが,その主な理由は繰り返し演習に時間がかかるからだ。
だいたい,中高生が学ぶ内容は常人が逆立ちしてもできないほど難解なはずはなく,説明を聞いたらだいたい内容を把握できるものだ。
ところが,試験で点数を取るとなるとまったく別の努力が必要なのである。
典型的な例はかけ算の九九だ。
7を6回たすよりも7×6=42を覚えてしまえば早い。
こんなことはわかるが,それを暗記するまで何回練習したことか。
自転車に乗るのと同じでもある。
あれにまたがって,ペダルをこいだら進むと説明されて,理解する。
みんな乗れているのでそれを真似して乗ってみる。
はじめて乗ってすぐに走れたらスゴイが,みんな何度かコケながら上達していく。

人間の記憶は残念ながら1回覚えたつもりでもどんどん忘れていく。
自転車に乗るとかかけ算の九九のように,何度も繰り返しやって身についたものは一生忘れない。

ここで,多くの生徒が過ちを犯す。
目先の小テストや定期考査の範囲を勉強するのに,短期間の記憶だけでOKとしてしまいがちなのだ。
明日の試験で満点が取れたとしても,1か月したらかなり忘れてしまう可能性がある。
だから,今覚えていても,さらに何度も繰り返して頭に入れておいて,定着させておかないといけないのである。
よく,定期考査はまあまあ点数が取れるのに実力試験では全くダメという生徒がいる。
そういう生徒はみんな「その場しのぎ」なのである。
実力試験で点数を取れる生徒=入学試験で合格できる生徒はみんなそのことをわかっていて,何度も繰り返して演習している。
ただそれだけ。
すごい超スーパーな解き方を知っているとかではない。
何度もやって定着させているのだ。

プロ野球の小久保選手が引退を発表した。
他の人がすぐにできることを,自分はできないので,たくさん練習したという。
でも,この選手のやってきたことは,他の一流選手も同じなのだ。
他の人というのはできない人のことであって,できる人はたくさん練習している。
練習で1度できたからといって,試合でできるとは限らないことをよくわかっている。
だから,完全に身に着けようと繰り返し練習する。
スポーツと勉強は非常に共通点が多い。

今日も中学生は社会や理科の用語演習。
満点合格。

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同じ範囲を何度もやる。
今まで3回クリアした生徒も,4回目の同じ範囲で1問間違えたりする。
そうやって,人間は忘れていく動物だということを再認識できるのもこの演習のメリットだろう。

高校生はあいかわらずシステム英単語。
同じ範囲を何度もやらせている。

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もうすべての単語は頭に入っているはずだが,それでもまだ3〜4回はやらせる。
この夏の間だけ覚えていても意味がないからだ。
たとえば,今後20年間目にしなくても21年後にその単語を見て意味がぱっとわかる程度に頭に刷り込んでおくべきなのだ。(といっても,今覚えているのは,これから受験勉強をするなかで,数か月の間に1回も出てこない可能性がほぼ0のものばかりだが。)



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