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尾崎塾
富田教室

[2012年9月19日]

昨日の答です

いやあ,おかげさまで地学部門1位となりました。
進学塾部門ももう一息です。

さて,昨日の謎の物体は?

img1
方位磁石?
いやいや,リング状の目盛の上がNすなわち北だけど,右がWで左がEになってますね。
これは通常の方位と逆になっています。
話せば長くなるので割愛しますが,そうすることで地層の向きを直読できるのです。

そう,地層の走向と傾斜を測るモノです。
教科書では「クリノメーター」と書いてある。
でも教科書に載っていたり理科の授業で見たりしたのとはかなり風貌が違うはず。
だって,最新型だから。
旧来のものとの違いは,
?アクリル板でできていて,軽量,コンパクト。
?磁針部がオイル式で,フラフラしない。
?各辺に目盛があって,25000分の1地図の距離が直読できる。
?水準器が丸形になっている。
?透明なので裏から見える=背より高いところが測れる。
?安い。

地層は面であるから,面の向きを決定しないといけない。
数学的には面の法線ベクトルを決めればいいのだが,地層の場合は地層面と水平面の交線の方向=走向と走向に垂直に測った面の傾斜で面を決定する。
走向で表すと地層を水平面で切ったらどの方向に伸びていくか(走っていくか)を知ることができる。
山師はそういうのがわかっていた人たち。

クリノメーターはそういうのを野外で測るためのモノです。

ちなみにこの新型のは「クリノコンパス テラ」 という名称で売られている。
だから「これ何ぁ〜んだ?」の答はクリノコンパスかな。



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