[2012年10月4日]
塾生への連絡にも書いたが,生徒が自由に使える教材はいいものがあればどんどん増やしている。
一方で,生徒が直接使うことが少なくても,こちらの研究用にも大量の教材を購入している。
たとえばコレ↓
1冊4000円以上するが,毎年の多くの大学入試問題が教科ごとに一覧できる。
この冊子は学校の教員時代からやっているのだが,全体の傾向(流行り廃り)を研究するのに都合がいいのだ。
もちろん全ての問題を解く時間はないので,どの大学でどんな題材の問題が出たとか,今年はこの題材が多いなとかを見る。
特に,冊子の最後に載っている分野別索引が役立つ。
具体的には物理なら5〜6年前に比べて力学が少し減っていて波動分野が増えているなどの傾向を見る。
それでいて,ドップラー効果の出題数は以前よりも減っているので,他の波動分野の重要性が高まっているかもしれないと仮説を立てるのだ。
これも単年度だけの現象かもしれないので,逆に来年はドップラー効果が多く出題される「隔年現象」も視野にいれておく。
さらに京大で光のドップラー効果が扱われたことなども頭の片隅にしっかり置いておく。
入試問題研究をやらずして,受験指導のカリキュラムなど作れないし,そういう日日の努力が信用に結びつくのだと思っている。
こういう研究用教材や自習室用教材に加えて,ウチの塾は普段の授業で生徒の教材費をいただかないので,書籍費がかなりかかる。
たぶん若いサラリーマンの年収くらいかけている。
しかしそこをケチっては意味がない。
教える側のスキルも含め,最も良い環境を売っているのであり,それを購入していただいているのだから。
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