[2012年10月5日]
模試で現代文の得点が安定しない生徒が多い。
これはある意味あたりまえなのだ。
原因は学校の国語の授業と模試が全く別モノだから。
学校の授業は教科書の文章を何日もかけてじっくりやる。
模試は初見の文章を短時間で解く。
全くアプローチの仕方が異なる。
学校の授業が悪いわけではない。
ほとんどの場合,きっちり授業をされているし,生徒も国語力がついているはず。
逆に,国語力がついていない生徒は学校の授業をしっかり聞いていないからだ。
しかし,模試での現代文は全く点数がとれなかったりする。
実は私もそのクチだった。
それが高3になって,急に点数がとれるようになった。
考えてみれば,そんなに急に国語力がつくはずがない。
得点するのに必要な国語力は持っていたのだ。
その国語力とは何か。
ズバリ「言葉をさがす力」である。
それがわかると模試(入試も同じ)で問われている言葉をさがすようになる。
文章全体をジックリ読む時間はないのだから,単語をさがして解いていく。
すると面白いように答が見つかるというように問題がつくられている。
そういったことをウチの塾では教えている。
今まで,国語の試験の解答を見ても納得がいかなかった生徒も,ウチの塾の説明には心底納得する。
具体的には,設問でさがさせている言葉に蛍光ペンで色をつける。
その色をつけた周辺に答がある。
選択肢のある問題なら,その言葉が入っているだけで正解が1つにしぼれたりする。
たったそれだけ。
そういう指導を何回かやって,あとは数十題の問題演習をすれば,かなり言葉をさがす名人になってくる。
すると点数が安定してくる。
学校の国語の授業は確かに国語力をつけている。
ウチの塾の解き方はそういう意味では国語力のごく一部だけをピックアップしている。
しかし,現実に多くの入試問題は出題者がさがして欲しい言葉の「言葉さがしコンクール」なので,そういう力をつければ点数が安定するのである。
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