[2012年10月8日]
東京へ行ってきた。
新しくなった東京駅!
雨なのに大勢が写真撮ってた。
そう,この「新」東京駅を見に来た・・・のではなく,
「新」 先生に会いに来た。
大学時代の指導教官=杉村新先生の卒寿祝いを同期の有志でやろうということになったのだ。
この先生,東大におられたのだが,我々の学科を作るべく,神戸にやってこられたのだ。
まあ,ここに書きつくせないほどスゴイ方で,卒業して25年以上経っても我々のことも含めて,卒業した学生のことを事細かに記憶されておられる。
「学問的な興味より人間に興味があった」などとおっしゃっていたが,学問的にも世界の杉村新と称される。
90歳なのにまだまだ先生は矍鑠としておられるのに,我々50歳手前の方が衰えを隠せない・・・
どの地学教科書にも出てくる火山フロントの概念を提唱したなど,ノーベル地学賞があれば受賞されていたであろう功績の持ち主。
そういう先生が我々を丁寧に指導していただいたので,皆すごい感謝の気持ちを持っている。
大学の立派な教授は研究に興味があって教育は適当にやりがちなのだが,
昨日,先生は我々に面白いものを見せて下さった。
我々に授業していたときのメモ。
その日の座席が記してある。
どうやら毎回の授業で,誰がどこの席に座っているか書き留めておられたようなのだ。
出席を取られていた記憶はないのだが,ちゃんと毎回誰が来ているか把握されていたということ。
しかも,全員の顔と名前が一致しているわけだからすごい。
中学高校や塾でも生徒の名前を覚えてない先生がたくさんいるのに。
見ると,やはり私は一番前の席に陣取って,熱心に受講していたようだ。
というより,今思えば前列に陣取っている連中はみんな地質学の講座に進んでいる。
座席にそういうのが現れていて面白いと思った。
2軒,6時間ほどの会であったが,学生時代のいろいろなことを思い出して非常に楽しい時間を過ごすことができた。
いや,ホント大学っていいところだ。
今の中高生にはわからないだろうが,ぜひ大学へ行って,友人,恩師も含めて一生の宝をゲットして欲しい。
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