[2012年10月22日]
昨日の朝日新聞の記事が面白かった。
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教頭に体当たり、高校教諭を傷害容疑で逮捕 神戸
神戸市で兵庫県立高校の男性教諭(57)が、テストの答案を自宅に持ち帰ろうとして女性教頭(53)に制止され、教頭に体当たりしてけがをさせたとして、兵庫県警は20日、男性教諭を傷害の疑いで逮捕し、発表した。「相手が通せんぼしたので、押しのけて外に出ようとしただけだ」と話しているという。
高校によると、個人情報の校外持ち出しは原則禁止されている。しかし、教諭は自宅で採点するとして、3クラス約100人分の英語テストの答案を持って帰ろうとしたため、教頭が止めようとしたという。
この教諭は1学期にも制止をふり切って答案を持ち帰ったことがあり、校長が指導していたという。
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へえぇ〜っ。公立高校の先生って,答案を全部学校で採点してるんや!
スゴイ!
と一瞬思ったが,
ンなわけないわな。
皆持って帰ってるはずやし,この教諭は何かやらかしたことあるんやなと推測した。
過去に持って帰った答案を紛失したことがあるとか。
そうでなければ皆やってることやから,問題になるはずがない。
「体当たり教育」と言うと,生徒に体当たりで臨む熱血教師という印象だが,教頭に体当たりとは・・・
いや,校長のおっしゃる通りですよ。
学校外に個人情報を持ち出したらダメです。
でも,実際に試験期間の最終日の答案を次の授業までに採点して返却するなんて,学校でずーっと残ってやるんだったら徹夜です。
晩飯出してくれる?
残業手当出してくれる?
試験最終日にはクラブ活動も再開するんだから,顧問やってたら無理じゃん。
まあ,ほとんどの先生は家で採点していると思う。
それをとやかく言うのはどうかしている。
というわけで,きっとこの先生は特別な前科があったに違いないのである。
参考までに,私が採点した後のエクセルの処理例を公開。
一応,当時そのままではなく,個人情報でもあるので少々改変してある。
生徒ごとの総点を入力するのはあたりまえで,設問ごとにも入力する。
設問ごとの入力と総点が異なっていたら入力ミスもわかるので,この方がいい。
採点ミスは生徒が教えてくれるが入力ミスは誰も教えてくれない。
工夫が必要なのだ。
もちろん,設問ごとの分析ができるというメリットもあってやっている。
観点別評価の資料にもなる。
生徒にも正答率がどれくらいだったかを知らせることで,相対的に自分の学力を把握させることができる。
標準偏差も計算して,ばらつきがどうであったかも見ることができる。
特にできの良かった悪かった生徒も色をつけて見やすくできる。
エクセルを使うといろんなことが見えてくるのである。
こういう成績処理も含めて採点なので,定期考査の度に先生は相当時間をとられる。
こういうのを5クラスだと200人分くらいやるのだ。
ま,私の例のように細かくデータ処理する人は少ないかもしれないが,平均点を計算したりするくらいはしているはずだから,どの先生も定期テストの時期はプライベートの時間を削って働いているのである。
1枚3万円とは言わないが,100円くらいもらっても全く罰が当たらないような仕事量なのである。
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