[2012年10月27日]
昨日の記事の解説が欲しいとの要望を多数いただきました。
(テレパシー感じてるだけですが・・・)
まず,トランスバースラインはジェット気流に伴う雲で,気流の方向と直角な方向にできます。
さかなの骨の背骨がジェット気流で,それと直角方向の骨が並んでるみたいな位置関係。
写真は塾の位置から南方の空を写したもので,右が東です。
東から西へのジェット気流があるのではないかと見たわけ。
昨日の高層天気図を見ると,確かに大阪の南方というか和歌山の南方を東西方向にジェットが走っているようです。
この距離だとジェットそのものに伴うのではなく,似たような成因で上空の強い東風に伴う雲だったのかもしれません。
これをトランスバースラインと呼んでいいのかどうか。
あやしい話でした。
2つめ。
タンジェントアークは太陽の周囲にできる発光現象の1つで,上層の巻雲を構成している氷晶によってできると考えられています。
よく太陽のまわりを円形にとりまく暈現象がありますが,そこは太陽から測って約22°はなれています。
光の氷に対する屈折率の関係で,ちょうど22°あたりに光が集まりやすいということ。
氷晶は平板状で,上空では水平に漂っている場合があり,そのときは特に真横と上下に光を集めやすいというカラクリがあります。
太陽の真上の22°くらいに発光するのが上部タンジェントアーク。
下方22°に下部タンジェントアークが見られる場合もある。
真横に見られるのが幻日。
写真ではいずれもかすかにしか見えませんが,もっとはっきり見えることも多いです。
本来太陽があるのと同じ高さですから,そこが異常に光っているので,太陽がそこにあるかのように見える=幻の太陽というわけ。
これから巻雲が多く見られる季節なので,空を見ているといろいろな発光現象に出会えるかもしれません。
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