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尾崎塾
富田教室

[2012年11月27日]

受験校決定の時期ですが

中学3年生にはVもしを返却しました。

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前回よりも下げている生徒がいますが,偏差値1とか2の変動は誤差の範囲ですから,一喜一憂せずにできなかった問題の復習をして下さい。

逆に志望校の判定が良かった人は油断してはいけません。
特に今年の大阪は,公立高校の前期定員増で昨年までのデータは全く使えません。
判定を出せる状況ではないのです。
でもそれでは模試が売れないので無理やり判定を出しています。
そんな当てずっぽう的な判定は信用してはいけません。
今からの学力の伸びによって,2ランク上でも手が届きますし,サボったら2ランク下でも落ちます。

中学校ではそろそろ3者懇談で,私立の出願校を決めろと言われます。
大阪の私立高校は各中学校の実力テストの点数で,事前相談によって合格を決めてしまいます。
(学校は「教育相談」と呼んでいますが,内容は事前に合格を約束する相談です)
厳密にはこれは入試前に合格を確約するので,よくないことです。
しかし,実態がそうなっているのでどうしようもありません。
少なくとも現中3生はそのように指導されるはずです。
ところが,事前相談で合格の約束をもらえなかったからと言って,不合格になるとはかぎりません。
入試で合格点を取れば合格するのです。
事前に合格を約束されている生徒がほとんどの入試です。
入試ですから合格を約束されている人の中には当日に体調不良やメンタル的な不調で点数があまりとれない人もいるでしょう。
さらに,市内の中学校は学校によって学力差がかなりあります。
レベルがかなり低い中学校もハイレベルな中学校も実力テストの平均点は250点前後です。
だから,自分の中学よりレベルの低い中学で,学力がないのに合格の約束をもらえている人も多いのです。
そういう人たちより当日の点数を取ればいいだけなので,あまりにかけはなれたレベルでないかぎり,中学校の先生がOKと言わない高校にでも合格できます。

中学の先生は私立高校から提示された条件の生徒にOKを出し,それ以下の生徒には下位ランクの高校をすすめます。
その条件より10点や20点低くてもまず合格できます。
さすがに100点低いと厳しいです。
そういうものです。
だから,意中の高校受験を中学の先生がダメだと言った場合に,このようにたずねて下さい。
「何点足りませんか」
答が10点なら問題なく受験してOKです。
昨年,この答が「1点」という生徒がいました。
おかしいですよね。
1点で受けられないなんて。
でも中学校の先生は公務員ですからそういう指導しかしません。
その1点足りないと言われた生徒にはその学校を受験してもらいました。
当然のごとく合格しました。

ほとんどの学校は12月の20日までに出願校を決めるように強要してくると思います。
なぜなら20日以降冬休みの間に各私立高校へ行って事前相談をするからです。
しかし,出願は1月ですから,決めかねているならあわてて決めなくても大丈夫です。
「年内にじっくり考えて年明けに返事します」
というのは「有り」です。
実際,私の娘が高校受験のときはそうしました。

私学で納得のいく高校に合格しておけば公立併願でチャレンジできます。
あるいは専願で特待生をもらう手もあります。
私学選びは大袈裟でなく人生に影響するので,しっかりと考えて,中学の先生のすすめるままに決めてしまうことのないようにしましょう。
中学の先生は悪い人ではありません。
ですが,生徒の人生に責任を持てる人でもありません。
生徒の人生がどうなろうと知ったことではないのです。
むしろ,決められた基準以外のところをすすめて,変に責任をとらされることがないようにだけ考えて生きておられます。
自分の人生は自分でしっかりと考えましょう。


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