[2013年1月12日]
高校生の定期考査対策
やりません!
そもそも定期考査の対策を塾でやるという発想が意味不明。
やって欲しいという高校生が多いのは知っている。
でも,考査の勉強くらい自分でやれと言いたい。
いや,いくらでも教えてあげるよ。
授業の時間以外に質問に来て下さい。
でも,大切な授業時間は定期考査とは全く別系統の受験に向けた勉強をします。
そのために月謝を払っていただいているわけです。
いつもいつもこの話はたいへん疲れる。
ですが,コレがわかっていないと後で困ることになるのです。
確認します。
ウチの塾は,生徒が能力を最大限に発揮して,各自の到達できる最もレベルの高い進路をめざしてもらうために勉強をしてもらっています。
この理念からすると,目先の定期考査の範囲にイチイチ振り回されて,長い目で見た基礎訓練をその期間にサボるのは全く得策ではないのです。
他の多くの高校生(あなたがそうです)が目先の考査の勉強ばかりやっている時に,長期的視野から必要な継続的学習をすることが,将来の受験勉強をするときにどれだけアドバンテージになるか想像して下さい。
たとえば,英語の単語でもいいです。考査範囲の単語だけを,付け焼刃で短期記憶しても数か月経てばすっかり忘れてしまいます。それを,塾で継続的に繰り返し覚えていくことで,高3の受験勉強を始める時に,しっかりと文法演習,長文演習ができるのです。
システム英単語のベーシックステージ600語を身に着けている生徒と,半分も覚えていない生徒がヨーイドンでスタートして,どちらが勝ちますか?
その時期に英単語をまたはじめから覚えているようでは話になりません。
高校入試とちがって,大学入試は本当に身に付いた力が試されます。
短期間に詰め込んで対応できるものではありません。
ある程度,受験勉強をはじめる時に身に着けた武器を持っていないと非常に不利な戦いになります。
そういう先を見据えた勉強をするのがウチの塾だと思って下さい。
結局コレが受験校を決めているのだという事実を知って下さい。
つまり,3年生の時期に偏差値60くらいあって,難関国立大がねらえる人はそこをめざして頑張ります。
3年生の夏から受験勉強をはじめて,偏差値が40だとすればそこからめざす大学はせいぜい産近甲龍です。
偏差値50くらいの人は関関同立をめざします。
よーく考えて下さい。
その偏差値50の人が定期考査の度にその場しのぎの勉強をくりかえしていたとします。
その人がもしも受験を見据えて継続的に力をたくわえていたら偏差値60くらいになっている可能性が高いです。
偏差値40の人は定期考査の度にちょこっと勉強して,長期記憶になるものを何も持っていないからそういう偏差値なのです。
コツコツと継続して,せめてシステム英単語の600語をちゃんと身に着けていたら,偏差値50を下回るはずありません。
英語に限らず,すべての科目で同様のことがあります。
3年生の受験勉強をはじめる時期に何か武器を持っているかどうかが受験校を決めます。
その武器を持っているかどうかは,それまでの高校生活で決まります。
目先の宿題や考査だけやっていて,復習をせずに過ごすと武器を持てません。
これは丸裸で戦場に行くようなものです。
コツコツやって,武器を持っていて良かったと言えるようにしましょう。
※注 例外はある。指定校推薦入試を目指している人は学校の評定が命なので,そのお手伝いは全力でやる。あるいは,内部のコース分け資料だとか,受験に直接かかわる場合もある。要するに,大学進学のために最も大切かどうかで判断している。推薦がノーチャンスなのに定期考査対策をするのは全くナンセンス。
にほんブログ村
にほんブログ村