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尾崎塾
富田教室

[2013年1月20日]

センター地学2013の解説(第1問)

【第1問】
問1
?×:大気密度は地表付近で最大。
?○:音速は秒速340mで,地震波速度は秒速数kmであるから地震波速度の圧勝!
?×:地球内部は地表から深くなるにつれて温度は上昇する。一方,対流圏では地表から離れると気温は低下していく。
?×:地球内部の外核は液体金属である。

問2
?×:火星の半径は地球の半分くらい。
?×:マントルの体積は核の200倍以上あるよ。
?○:海洋の平均深度は3800mくらい。陸地の平均は840mだ。
?×:対流圏は10kmと少し。地球半径6400kmの0.2%以下。

問3
この形式が今回の曲者=問a,b,cに3連勝しないと得点にならない8択問題。
a×:日本列島の地下10kmはおそらく花崗岩質の大陸地殻で,30kmくらいには玄武岩質になっているかも。そのさらに下のマントル上部がかんらん岩かもしれない。しかし,かんらん岩質ではあるが,かんらん岩そのものではないと考えられるので,そもそも主にかんらん岩で構成されているのはおかしな話。
b○:地表から100kmくらいまでが剛性の高いリソスフェアである。リソスフェアの上部は地殻だが,下部はすでにマントル物質なのだ。その下が比較的やわらかい(地震波速度が遅い)アセノスフェアだからそこはマントルの一部である。
img1 この区分をしっかりと把握しよう。
c○:核は隕石の成分に鉄が多いことから鉄が主成分と考えられている。

正解は誤正正→?


問4
?○:地下の岩盤のずれ=断層運動が地震である。ずれはじめた最初の地点が震源。そのずれが地表に現れたものを地震断層という。直下型地震はこのような発生イメージをもっておくべき。
?○:火山性の地震はこのようにマグマの動きに伴って起こる。そんなに大きな地震にはならない。
?○:日本列島をはじめとする環太平洋の沈み込み帯は地震が多いのは常識。
?×:中央海嶺は確かに地殻熱流量が高いが,かといって地震が起こらないわけではない。浅発地震が多発する地域である。

問5
ヒマラヤ山脈はユーラシアプレートにインドの大陸プレートが近づいて衝突したことで生じた。地殻とマントルの境界面は,モホロビチッチ不連続面と呼ばれる。

問6
アイソスタシーが成り立っているので,補償面(A,B柱の下面)より上の重さが等しい。
デカン高原の地殻部分の重さはチベット高原の地殻の同じ厚さと相殺されるので,マントルdkmの重さと地殻(d+4)kmの重さがつりあっている。
3.3d=2.9(d+4) 
解くとd=29km≒30km・・・?



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