[2013年1月21日]
【第2問】
問1
?×:玄武岩より花こう岩の方が古いので,玄武岩に花こう岩が熱変成を与えるはずがない。
?×:花こう岩Bは花こう岩Aに切られているので花こう岩Bの方が古い。9000万年前=中生代の花こう岩より古いのだから古第三紀=新生代であるはずがない。
?×:変成岩が褶曲した後に花こう岩Bが褶曲構造を変形させずに貫入しているので,花こう岩Bが貫入した時にはすでに変成岩は褶曲していたことになる。花こう岩Aは花こう岩Bより新しいのだから,花こう岩Aが貫入した時にはとっくの昔に褶曲していたことになる。
?○:玄武岩の年代400万年前は新第三紀であり,玄武岩の産状から,変成岩や花こう岩がその当時には地表面になっていて,その上を粘性の低い溶岩が流れたと考えられる。
問2
ある意味中学生の範囲。花こう岩は等粒状組織。玄武岩は斑状組織。花こう岩の主な構成鉱物は石英・長石・黒雲母。玄武岩の主な構成鉱物はかんらん石・輝石・斜長石。
aとbは等粒状組織。aが花こう岩でbは斑れい岩。cは斑状組織で玄武岩。dは流紋岩っぽい?
問3
片麻岩はみんな苦手。たぶん正解率は非常に低いだろう。ドンマイ。
基本的には花こう岩っぽい粗粒な鉱物でできているが,縞模様っぽい構造が見られる。
?○:そのまま正しいとしか言えない。
??×:細粒ということでアウト。
?×:花こう岩っぽい=石英や黒雲母を含む酸性岩であって,かんらん石や輝石を含む塩基性岩ではない。
問4
?×:アパラチア造山帯はノーマークだった受験生がほとんどだろう。でもあわててはいけない。アパラチア山脈は北米大陸の東縁。こんなところが活動的なはずがない。逆に言うと,活動的なアルプスやヒマラヤなどは聞いたことがあるはず。
?○:西太平洋の島弧-海溝系といえば日本列島が思い浮かぶ。当然ながら現在活動的である。?のアパラチアで悩む必要は全くなく,ズバリこれが正解と選べる。
?×:アルプスは大陸間の造山帯で,アンデスは東太平洋海嶺から東へ進んできたナスカプレートが南米プレートに沈み込む地域である。成因が違うし,もともとつながっていたという話もない。
?×:ヒマラヤは新期の造山帯で,活動的言えなくもない。地震が発生することもある。しかし,火山の噴火は見られない。
問5
粘性の高いマグマは流紋岩質であり,ドーム状に盛り上がった火山体(溶岩円頂丘)を形成する。
問6
?×:マグマのSiO2成分が多いとより爆発的な噴火になる。MgOが多いのはすなわち塩基性なのでSiO2が少なく粘性が低い玄武岩質になる。
?×:爆発的な噴火はマグマに含まれるガス成分によるものである。含まれていないはずがない。
?×:温度が高い方が粘性が低く,ガスが抜けやすいのであまり爆発しない。
?○:成層火山は,軽石や火山灰を噴出したり,溶岩流を出したりをくり返して成層する。
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