[2013年1月23日]
センター地学,昨年とほぼ変わらない平均点になりそうやな。
予想平均2013
たしかに選択肢の数は増えているが(8択問題が増加),これは全く当てずっぽうなら確率が下がるだけで,難易度的にはほとんど変わらないわけで,問題自体の難しさは昨年と同じくらいだったわけ。
それにしても,他の理科3科目と比べて,地学は得点÷勉強量のコストパフォーマンスが桁違いに大きい。
今回地学を選択した人も大いに救われただろう。
たとえば,ウチの塾生だけ見ても,理系で化学と生物を勉強していた生徒が生物で60点を切ってしまった。
一方,文系生徒で10月に受験した模試が11月に返却されて,なんと生物が20点台。
これではとてもセンターに間に合わないと思い,急遽地学受験に切り替えた。
すごい決断だが,十分に勝算ありだった。
その生徒,全く高校地学をやっていない。
3年前の中学の知識のみ。
センターまで残り50日での決断。
それで5〜6回の講義とセンター用マーク模試10回の演習のみで,なんと72点を取ってきた。
2か月も勉強していない。
もちろん,1日1時間もかけてやってない。
必要最小限を押さえただけで7割越えるのだ。
他にも保険的に一応受けとく程度のノリで74点の生徒がいる。
週1回の授業を半年やった生徒は90点取った。
理系の浪人生で物理化学を90点に乗せるのにあれだけ苦労していることを考えても,圧倒的にカンタンに点数が取れてしまうのが地学なのである。
今回は特に全体的に平均点が下がる模様。
主要科目の中で最も平均点が高い科目が地学になるだろう。
しかも,よく勉強して平均点が高いのではなく,あまりやっていない人も多くて平均点を下げているにもかかわらず,それでも平均点が最も高くなっている。
意味わかるかな?
物理化学生物は理系の人も相当に頑張って勉強している。
そんな人がたくさんいる試験で平均点が60点としよう。
文系でも抜群に賢い人はそれでも点数を取れるが,普通の文系生徒は理系の人ほどたくさんの勉強をしないわけだ。
だから,文系生徒だけの平均点を考えたら50点くらいかもしれない。
一方,地学はほとんどみんな文系生徒。
それで平均点が70点近くあるのだから,圧倒的に有利ではないか。
世の中の多くの学校で文系生徒用に地学を開講しないのは真面目に受験科目の研究をしているとは思えない。
しかし,現状はそういう学校が多いのである。
不思議なことだと思う。
にほんブログ村
にほんブログ村