[2013年1月23日]
高校生はセンター試験の結果を見て,担任の先生と懇談する場合があるだろう。
その先生はどんな経歴の人か知らないが,必ずセカンドオピニオンとして他の先生の意見も聞くことをお勧めする。
学校の担任意外にも進路指導の先生,文系の先生,理系の先生,クラブ顧問の先生など,先生によってかなり意見が異なるはず。
しかし,学校にもよるが,たとえば国公立大学の指導をして欲しいのに,担任も進路の先生も私立大学出身の場合がある。
よほど勉強をしている先生でないかぎり,私立大出身の先生に国公立の受験指導は無理だと思ってよい。
そもそもの考え方が違うので,聞くだけ時間の無駄になりかねない。
また,親の意見は尊重すべきだが(お金を出してくれる大切なスポンサーなので),子供の幸せを願わない親はいないので,受験生自身が納得のいく選択をするならそれは支持してくれるものだ。
よくあるのが,家計がしんどいので現役で行ける大学限定とか,家から通える大学限定などのしばり。
基本的には,そんなのは無視していい。(いや,丁重にお願いはしないとお金を出してもらえないが,どこにも合格しなければ浪人するしかないし,地方の大学しか合格しなければそこへ行くのは当然だ。)
お金は奨学金とアルバイトでなんとかなる,いや,なんとかすればいいだけ。
予備校や塾のチューターの意見も半分くらい聞いて,あとは学校の先生や,他の塾の先生など,いろいろ聞く方がいい。
世の中はいろんな考え方があるというのが理由の一つだが,最も大切なのは,ちゃんと指導できる人が少ないのだ。
もう一度書くが,よほど勉強していない限り,国公立の指導は難しい。
センターリサーチが返ってくるが,その判定だけを見ていけそうだとか難しいと言っているようでは話にならない。
そんなもの見たらわかる。
そうではなく,同じDやE判定でも可能性がかなりあるのか,ほぼノーチャンスなのかを見ないと意味がないのだ。
これは考えたらあたりまえのことだから,賢い受験生は自分で判断できる。
要するに,合格最低点を越えていたら合格するという唯一合否を決定する要素をどうつかまえるかだ。
ウチの塾生には説明しているし,みんなこれは理解できるので参考にして欲しい。
センター + 2次 = 総点
総点で合否が決まる。
配点がセンター500点と2次500点だと仮定する。
今回のあなたの点数がセンター6割だったら,今の点数は300点だ。
赤本などで,たとえば昨年の合格最低点が載っているだろう。
昨年の合格最低点−センターボーダー=昨年の合格者の平均的な2次得点
それで,昨年の2次の問題をやってみる。
その平均的な合格者の2次得点を30点くらい上回れる2次力を持っていると判断できれば,今年のボーダーに20点くらい届いていなくても十分に合格できる。
このように,2次の力で合格できるのに,判定がDやEだと受けないような指導をする先生が多いのだ。
せっかく国公立をめざしてやってきて,しかも十分にまだ合格できる実力を持ちながら撤退指令をされる場合がある。
ここで粘って頑張ったらその後の人生が変わってくるかもしれない。
さらに,地方の国公立より関関同立や産近甲龍の方が良いかのような発言も多く聞かれる。
たしかに国公立を出たからといって就職が楽勝だという世の中ではないが,国公立大に入学するのは私立に入るのに比べて相当にハードルが高い。
その苦労をした人とそうではない人を比べて,前者が不利になるはずもなく,世間の評価は圧倒的に国公立出身者が高いのである。
そうでない意見=私立もいいよ! は私立大出身者が懸命に創りだしたものなのだ。
(ごく一部,国公立大出身者の謙遜と憐みが入っている。)
マスコミ連中には私立大出身者が多いことも手伝って,世間に本当のことが伝わっていないだけなのである。
今年はセンターの平均点が下がる見込みだ。
そこであきらめてはもったいない。
十分に合格可能性のあるところをさがしてチャレンジしてみよう。
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