[2013年2月11日]
具体的にどういう風に考えて設定していくのか。
企業秘密的なものを公開するわけだが,たぶん他の塾では真似ができない。
むしろ,他の塾さんもこれくらいやってあげて欲しいと思う。
集団で教えると,ここまで細かく個人ごとに設定してあげられない。
一方で,個別指導と看板を出しているところも,用意してある教材が5種類しかなければ結局は5通りの指導をしているだけなのではないか。
たとえば,ウチの塾の中3でまさに受験直前のこの時期の実例を紹介しよう。
写真はある塾生が英語の演習をしたものである。
これを見ると,ほとんど○がついている中に,数か所のみ×になっている。
内容を見ると,関係代名詞でthatを使うべきところでwhichやwhoを使っている。
この塾生は,勉強不足なのではない。
むしろ完璧に習ったことをこなしている方だ。
これは,中学の教え方がイマイチなので仕方ないこと。
つまり,モノにはwhichで人にはwhoと教えられているのだ。
それで,thatはどちらでもいいとなっている。
しかし,モノや人の前にthe first とか the onlyのような言葉がつくと,普通はthatしか用いないのである。
この内容は高校生が習う内容である。(高校生でも知らない人が多いかも)
それで,どう指導するか。
その生徒は偏差値が60を越えていて,上位校をめざしている。
公立高校の入試では,この内容はおそらく出題されないだろう。
高校に入って学ぶ内容だから。
でも,この塾生には次回には特別にプリントをやらせる。
つまり,thatしか用いないような例が練習できるプリントだ。
その生徒が高校に上がっても,ホンモノの学力を身に着けておかないといけないのである。
さて,公立前期を受ける塾生は個別に状況が違うので,微妙にさじ加減を変えている。
槻の木高校を第一志望にしている人は,そこで合格するしかない。
そこで,前期で配点がかなりある小論文の練習もさせて個別に指導する。
ところが,たとえば春日丘高校を第一志望にして前期を受験する生徒には,前期が英数国のみだからといって,理社を全くなしにするような設定にはしない。
むしろ,前期は受験しないように勧めているくらいで,前期は無いものとして,後期一発ねらいで勉強する方が,よほど確率よく合格するに違いない。
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