[2013年2月12日]
高校生向けの塾は世の中に少ないので,おのずと教材の種類が少なくなる。
要するに,もうからないから。
だから,高校生に演習させる場合には市販の問題集を使うことも多い。
その市販の問題集は,中学生の塾向け問題集よりもはるかに種類が多い。
したがって,それらすべてを把握するのは不可能である。
しかしながら,長年教育現場で過ごしてきたことと,参考書の参考書など評判を書いてある書籍,それからネットでの口コミなどを駆使して評判を調べ,また実際に購入して定番の参考書や問題集のレベルや特徴はほとんど頭に入れてある。
そういう中から塾生に最も合う内容のものを与えるようにしている。
ところが,市販のものは当然ながら最大公約数的な内容になってしまっているものが多い。
こいつはこの分野のココを演習させたいなどと思ったら,市販の問題集を10冊買って,その分野の問題を10問ゲットするなどということになりかねない。
そこで威力を発揮するのが数研出版のスタディーエイド。
これは,数研出版の問題集が自由にプリントアウトできるソフトである。
しかし,コストに見合うだけの成果があればよいのである。
どう使うか。
たとえば数学で,最短経路の組み合わせ問題を演習させたい生徒がいる。
メニューで確率分野の組合せを選択。
すると,その分野の問題の一覧がずらーっと並んで表示される。
それを1つ1つクリックして,内容や難易度を見て,使えそうならチェックを入れておく。
だいたい7〜8問くらい選択したら,レイアウト画面へ。
1回の授業で,マスターして欲しいメインテーマがたいていあるので,それがうまく頭に入って定着するように,難易や順番を吟味して配列しておく。
さらに,解答スペースなど確認して印刷するとできあがり。
あとはオリジナルの表紙をつけてホチキス止めで冊子にする。
この表紙が大切で,表面にタイトルと,場合によってはその分野の簡単なレクチャーを書いておく。
裏表紙に,その分野の基本公式や手順を載せておく。
場合によってはそれを見ながら解いてもいいように作る。
このように,塾生の顔を思い浮かべながら問題をチョイスして演習課題を作成できるので,このソフトがあってホントによかった。
数学の他,物理,化学,生物で同様に個別教材を作成することができる。
新規で購入すると2万円以上。更新にも科目ごとに1万円以上かかるが,入試問題は毎年更新しておかないといけない。
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