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尾崎塾
富田教室

[2013年2月13日]

チャレンジ精神

入試は合否が明確に出るので,不合格になったりすると落ち込む人がいるかもしれない。

試験当日の運や不運も関係するので,不合格になる可能性は誰にでも常にある。
(定員割れの場合は誰でも合格するが)

不合格がいやならどうするか。
確実に合格できるところを受験すればいい。

今の公立中学校の進路指導がコレだ。
ほぼ確実に合格する学校しか勧めたりしない。

その結果,何が起こるか。
世の中全体の学力低下が起こっている。
特に大阪府の学力の低さは有名だ。

定員100名の公立高校が10校あるとする。
受験生が2000人いるとする。
全員が必ず合格するように,中学校側でまず1000人を選ぶ。
その1000人を上位から100人ずつ均等に配分して公立高校に合格させる。
倍率は1.0倍だ。
残りの1000人は私立高校に配分する。
これも同様に上位から下位まで均等に分ける。
下位の学校がつぶれないように,護送船団方式を採用している。
これでめでたしめでたし。

不合格にならない入試。
誰が必死で勉強する?

ところが,今後は変わってくる傾向。
公立の下位5校は人気がない。
上位5校に1000人が受験となれば倍率2.0倍。
不合格者が発生する。
ところが,不合格になっても私学に行けばよい。
授業料も無償化だし,授業内容は公立下位校よりも格段に良いとなれば,公立に行く意味がない。
それで私立学校は定員を500人増やして1500名を受け入れることにする。
これも,上位校ほど人気があり,下位校は倒産してもおかしくない。
すると,下位校は企業努力によって教育内容を充実させる。
こうなると,どの生徒も以前の「落ちない」入試の時より受験勉強を頑張るし,高校になってからも良い教育が受けられるようになる。

要するに,一人一人がチャレンジ精神を持って,上位をめざして頑張ることが世の中全体のレベルを向上させるのである。

不合格になった人はショックかもしれないが,それは正しい行動の結果なのである。
倍率1.0倍の場合,努力しないアホも合格する。
倍率2.0倍の場合,全員が最高に頑張って,すばらしい学力を持っていても必ず半分は不合格になる。
つまり,不合格はその受験生を否定するものでも何でもなく,むしろ頑張ってチャレンジした証=勲章だと思って,胸を張って次もチャレンジしていけばよいのである。

こういう考え方を,親御さんができないといけないのだが,親がバタバタしては話にならない。

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