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尾崎塾
富田教室

[2013年2月25日]

国公立大学へ行くのにクラブ活動やってる場合ではないね。

今日は国公立大学の前期日程試験日だ。
img1 今年はセンター試験が非常に難化したため,出願も慎重になった人が多かったようだ。

でも,どう考えてもおかしいのだが,自分だけ難化したわけではなく,平均点は下がっても,相対的な順位は変わらない。
そんなに慎重になる必要もなく,志望校を堂々と受ければいいと思う。
考えられるのは,センターで高得点を取って,2次で逃げ切ろうと思っていた人が,逃げ切るだけの点数を取れなかった場合だが,逆に2次で逆転できるチャンスが増えた生徒もいるわけで,むしろチャレンジする人が増えてもよさそうなものだ。
高校入試もそうだが,偏差値や世間で言われている点数に振り回されて,本来の受験をせずにランクの低いところへ進学する人がいる。
そういう不確かな情報に振り回される時点で,そいつは学力が低いのだから,相応と言ってしまえば身もふたもないが。

私立大学と比べて国公立大学の良い所は?

一つは学力。

3教科のみで受験できる私立大学と違って,ほとんどの国公立大学は5教科で6科目とか7科目で受験する。
それだけ多くのことをきっちりと勉強しているのであるから,学力の基盤が圧倒的に大きい。

もう一つは忍耐力。

私学の入試はおよそ1月下旬から2月上旬で終わる。
推薦入試なら11月に終わる。
とにかくしんどい受験から早く逃れたい人は私学に行きがちだ。
国公立大を志望すれば,私学志望者がすでに合格通知をもらってルンルン(古っ)のときに,まだまだ粘って勉強しなければならない。
そういうのに耐えられない人はそもそも受験できないのだ。
必要なことに必要な時間をきっちりと配分して,忍耐強く勉強する人間だけが国公立大学に行く。

そういう人間の方が世の中の役に立ちやすいと思われるので,国公立大学出身の人の方が,当然ながら就職活動も有利に展開する。

国公立大学に進学して,何のデメリットもない。
今,中学生や高校1年生の人は,国公立大学に行くために,しっかり準備をしてみてはいかがだろう。

現実にどれくらいの人が国公立大に行くか。
たとえば三島高校や槻の木高校だと年間30名くらい。
でも,クラブ活動などで遊んでいる時間を勉強にまわせば,ほとんどの生徒が国公立大学に行けると思う。
春日丘高校や千里高校なら,高1や高2からしっかり準備すれば,クラブをやりながらでも国公立大に行ける。
現実には,クラブをやっていて受験準備の勉強をしない生徒が多いのと,楽をしたいので関関同立へ行く人が多いのが残念。
茨木や北野になると,国公立大へ行くのが前提で勉強しているので,真面目にやってればほとんど行けるだろう。

言い換えると,高校入学時点で,ほぼ国公立大学へ行けるかどうか決まる。

中学で無駄なクラブ活動に費やす時間を,高校入試のための勉強時間に振り替えるだけで,その後の人生が天と地ほど違ってくる。
中学生の当事者は,友達関係や周囲の雰囲気でクラブ活動をやってしまうのだが,もう少しかしこく人生を選択する中学生が多くてもいいと思う。

国公立大に行くための最大の難関は,学校のクラブ活動だという何ともよくわからない現状がある。

ちなみに,私はクラブ活動を世間の人よりも積極的にやって,なおかつ国立大に現役合格している。
だからわかるのだが,そういう人はクラブ活動を無責任に勧めがちだ。
クラブも勉強も両方できることを知っているから。
でも,本人ができたからといって,多くの生徒もできると言うのは全く無責任な話。
これは親も同じ。
自分ができても子供には無理な場合がある。
いや,ほとんどの場合は無理なのだ。
進学する大学のレベルを優先するのなら,真っ先に切らないといけないのは膨大な時間を浪費する学校のクラブ活動であろう。





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