[2013年3月2日]
大阪府公立高校の後期希望調査の倍率が手元にある。
これを元に各中学の担任が生徒に指導をしている。
新聞発表は今朝だが,中学側は28日にはすでにこの数値を使って指導しているのだ。
賢明なブログ読者は中学担任の意味不明な指導に従うことなく,初志貫徹で志望校を受験すると信じるが,ほとんどのか弱き受験生は担任の強い指導に屈してしまい,不本意な受験をすることになる。
春日丘高校,倍率2.05倍。
これを見て,ほとんどの受験生は三島高校を勧められていることだろう。
しかも,ほぼ全員が,前期の春日丘高校を受験して不合格になっている,心の折れた状態。
もう一度その辛い経験をしたくないのに加えて,倍率が2倍を越えているとなれば,よほどの強者でないかぎり受験を回避する。
もうおわかりですね?
春日丘高校の実際の倍率はぐーんと下がる。
逆に三島高校が1.5倍以上に難化するかも。
三島高校に上位で合格する人は,普通に春日丘高校を受験したら合格する生徒だ。
高槻北高校も,他と比べたら低いので。
三島高校志望者からの大量流入が考えられる。
しかし,高槻北志望者が芥川高校に下げることはあまりなさそう。
倍率が高槻北よりも高いので,わざわざ倍率の高い方へは動かないから。
そんなに表層的な数値で動かなくてもいいと思うが,実際は,中学校の先生はそんな程度のマヌケな指導しかしないし,それに従う生徒がほとんどなのだから,例によってこの予想は当たることが決定している。
いいですか。
よーく考えて下さい。
数字に表れないが,私立に合格してそれですでに満足している生徒が3割はいる。
今年は例年より私学専願者がかなり少ない。
なぜなら,前期入試があったから。
前期が終わって,しかも例年よりも心折れた生徒が多いのだから,気持ちはすでに私立でよいとなっている。
例年なら専願にしていた生徒が後期まで頑張るはずないでしょう。
後期に出願すらしない生徒がたくさんいる。
高校によっては,後期入試の前に「専願切り替え」という裏ワザを提示しているところもある。
受験生&保護者の「早く進路を決めたい病」をあなどってはいけない。
相当な数が私学への進学を決めているのだ。
春日丘でも三島でも,倍率ほどは本気で頑張って受験はしてこない。
倍率にビビッて,担任の指導に脅かされて動いてはいけない。
動いたら負け。
全力で公立後期の合格を取りに行った生徒はほぼ全員合格するくらいに思っていいのである。
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