[2013年3月7日]
千葉、新潟、金沢、岡山、長崎、熊本の国立大6校は6日、教育研究などの機能強化を目的とする包括協定を結び、連携コンソーシアムを設立したと発表した。大学間競争や国の財政支援が厳しくなる中、6大学の強みを持ち寄って研究大学群としての存在感を高め、生き残りを目指す。(日経)
これら6大学は旧六とか旧官立大といって,医科大を前身とする「仲間」なのだ。
旧帝大(七帝大)に次ぐ総合大学だが,協力してさらに中身の充実を図ろうとしている。
七帝大を全部言えるかどうかで,その人の学歴偏差値がわかる。
言えるということは,それなりに学歴というものに意識が高い証拠。
言えますか?
東大,京大,北大,東北大,名大,阪大,九大ね。
他に,三商大というのもある。
神戸大,大阪市立大,一橋大は旧商科大学なのだ。
私は体育会の軟式庭球部だったが,当時も今でも旧三商大の定期戦が行われている。
全てのクラブでの勝敗で総合優勝を決めるのだが,その時は神戸大が強かった記憶がある。
結局のところ,国公立大学は82大学あるが,中でもそういった昔からの伝統をもつ大学ほど現在も偏差値が高い水準を保っている。
他にも高偏差値の国立大学があるが,いずれも伝統がある。
たとえば広島大と筑波大は旧文理大だし東工大は旧工科大。
駿台では難関国立10大学への合格者を増やそうとしている。
七帝大に神戸大,一橋大,東工大を加えた10大学。
河合塾では,さらに筑波と広大を加えて12大学をターゲットにしている。
実はこういった予備校が大学の値打ちを作っている面もある。
いい大学にたくさん入れる方が予備校がもうかるが,いい大学とは何かを定義しないとそのあたりがボヤけるから。
旧制大の頃は今とちがって誰でも大学に行く時代ではない。
相当に有力な人が通っていた伝統を持つ。
加えて予備校の援護射撃もあって,現在も難関国立大の偏差値が保たれているという図式。
その一方で,それだけでは国内の人気に留まってしまう。
国際競争力をつけるために連携を強めようというのが,今日の冒頭の記事なのである。
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