[2013年4月17日]
生徒に応じて教材や教え方を変えているという個別指導塾さんも,よく調べるとどうだろう。
教材は何種類あるの?
せいぜい松竹梅の3種類だったりして。
フランチャイズの塾など,大きいところは教材を自由に選べない。
いろいろと業者と癒着しがらみがあったりするから。(知らんけど)
教え方も,生徒に応じて工夫していますとか言う。
ホントに工夫はしているだろう。
講師なりに精一杯工夫しているはず。
ただ,その学生講師にどれだけのレパートリーがある?
そんなに教え方をうまく変えられる講師が学生講師でいるの?
いるかもしれないが,多くはないでしょう。
さらに,教え方の種類が多くても,それが生徒に合っているかは別問題。
種類が多ければいいというものではなく,合ってなければ意味がない。
それを見抜く眼と合わせる力量はあるの?
そういったことがすべてマニュアル化されているはずもなく,それこそ松竹梅程度の典型的ケースについて指導マニュアルがあればいい方だろう。
マニュアル化された時点でそれは「個別」と言えないのでは?
何か揚げ足を取っているかのように聞こえるかもしれないが,世間で考えられているほどは個別指導というのは個別に対応できていないのだ。
だから,個別指導という言葉で生徒を集める商売は「幻想」を売っていることになる。
「完全」個別指導であっても,その講師の指導能力と塾に都合のよい教材に生徒が合わされるだけであって,生徒に応じて合わせてもらえるとは限らないのだ。
それができるのは相当に有能な講師が自由に教材を選定できる場合だけである。
現状,学生アルバイトにやらせているような個別指導塾はそこが全くクリアできていないと思う。
よく「うちの子は集団塾には向いていないので・・・」と自分のお子さんの性格・適性・向き不向きを理由に個別指導塾をさがす親御さんがおられる。
失礼ながら,全くナンセンスな選び方だと思う。
集団での指導に向いていないのではなく,集団の指導を受ける能力が足りないのだと思われる。
だったら,そういう能力をつけるのが大切であって,個別指導や家庭教師にしてしまうと,いつまでもその能力がつかないままだ。
人の話をちゃんと聞く。聞き漏らさない。まわりの空気を読む。そういったことができなくては将来困ることになる。
そもそも学校の授業は集団でなされる。
それをちゃんと聞いていないので成績が悪い場合がほとんどだ。
集団授業を受けるのが苦手だというのはその子の個性でもなんでもない。
欠点なのだから改善するように努力させないといけないと思うが,どうだろうか。
にほんブログ村
にほんブログ村