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尾崎塾
富田教室

[2013年5月24日]

月と土星を撮ってみた

昨日は晴れて,月の近くに土星が見えたので撮ってみた。

ホラ,すごいでしょ!

月の右上に土星が輝いている!!

img1
月の模様もバッチリ写ってるし,何と土星の輪もなんとなくわかる。

拡大すると輪の存在がわかる!!!

img2

ハハハっ

ホンマか?

見る人が見ればわかるんだが,最初の写真はかなりウソが入ってる。

ちゃんと「ホラ」がすごいと書いてあるしね!(^^)!


だいたい,こんな風にバッチリ写るはずない。

確かに昨日の月と土星を撮影したが,それをフォトショップで合成したのだ。

普通に撮るとこんなかんじになる
       ↓
img3

月は明るすぎてハレーション状態。
しかし,月をちゃんと映すと土星が全く写らない。
土星をもう少し明るく写すと月はもっと眩しく写って,ゴーストも発生する。
レベル補正,焼きこみなどしても追いつかないほど輝度差が大きいのだ。

そこで,別々に露出を変えて撮影したものをテキトーに張り合わせたらイイ感じの写真になったのだ。

だから,実際の月と土星の距離感とも違うし,土星の輪なんか見えっこない。
かなり拡大したものを張り付けてある。
土星の拡大写真は800mmで撮影したものだし。

しかし,実際のところ,このように天体写真はかなり画像処理するのが普通で,大なり小なり合成写真のようなことをやっているのだ。
教科書や図鑑の写真もすべてそうだ。
NASAが発表する写真も画像処理してあるからきれいに見えるのだ。
写真は真実を写すと書くが,いろいろとウソが混ざっている場合がある。
そういうことをわかって見ると,逆にその写真から本質が見えたりもする。





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