[2013年5月26日]
「教育眼」という言葉は一般的ではないが,親が様々な教育に対して良し悪しを見極める眼のことである。
まず,自分の子供にどんな教育を受けさせたいかを持っていないと話にならない。
どんな教育でもよければ公立中学に行かせて,塾には行かせず,行ける公立高校に進学というルートでいいだろう。
その結果,大学に行こうが,高卒で就職しようがその子の人生なのだから,自分で決めなさいというのも一つの考え方だろう。
しかし,ある程度の学力をつけて,一流と呼ばれる大学へ進学し,大企業に就職することを期待する親も多いだろう。
(この場合,親の見栄などでなく,子が社会に役立つ人材に育って欲しいという期待でなければうまくいかない)
すると,昨今の公立中学や高校に行かせているだけでは心配である。
だから,親がいろいろと情報収集してちゃんと教育してくれるところをさがしてあげたりする。
さがすのはいいが,確かな「眼」を持っていないと,悪徳業者のセールスにひっかかるように,よろしくない教育機関の餌食になってしまう。
親が教育眼を養うのは難しい。
自然に入ってくる情報だけだと子供の可能性を狭めてしまいかねない。
そこで,熱心な多くの親御さんは週刊誌から情報をゲットしている。
TVは意外に受験情報が出てこないのだ。
受験や進学の情報誌はいろいろある。
手軽なのはサンデー毎日とか週刊朝日。
駅の売店でも買える。
庶民的な書店でプレジデントファミリーなどは売っている。
プレジデントや週刊ダイヤモンドのようなビジネス誌にも時々特集が出る。
これは今週の週刊ダイヤモンド
子どもが伸びる!中高一貫校・高校ランキング
これらの雑誌を見たことがないという親御さんがおられたら,残念ながら教育眼偏差値は低いと言わざるをえない。
それで,これが重要なのだが,それらの雑誌の内容を鵜呑みにしてしまうようだと,むしろ受験産業の餌食になってしまう。
記事やデータの読み方は難しいのだ。
難しいというより,ウソが書いてあると思って読んだ方がいい。
大切なのは,教育機関の良し悪しを見る着眼点を学ぶこと。
たとえば,記事の中に,「この学校は,英会話にすごく力を入れています」と書いてあったとする。
ウソかもしれないのは,その学校が英会話に関してすばらしい教育をしているかどうか。
雑誌の記事で,取材した学校を悪く書くはずないでしょ?
普通に教育している,あるいはそれほどでもなくても,宣伝のために雑誌は書いてくれる。
そういう記事を見て,その学校への進学を希望するのは勝手だが,あまり良い結果にはならない。
ここで教育眼のある親は,その学校は置いといて,「英会話」というものが自分の子にとって必要なアイテムかどうかを考える。
その着眼点は学校を選ぶ要因として値打ちのある事柄かどうかを判断する。
実際のところ,ビジネスの場で英会話のスキルが必要になる場合も出てくるだろうが,大学進学に関しては今のところ英会話の入試はほとんどない。
そんなことに時間をかけなくても,他の理数教育に秀でたところを選ぶ手もある。
学校(あるいは塾や予備校)を選ぶ観点は無数にあるが,その観点に優先順位をつけられるのが賢い教育眼を持つということだ。
ちなみに,すでに塾や予備校,あるいは私立学校に子どもをあずけている方は,そういう教育機関からの情報がいろいろと入ってくると思う。
ただ,それだけではその教育機関の都合のいい情報しか流れてこない。
やはり,いろんなところから情報を得て吟味した方がよいだろう。
そうでないと,悪徳業者まがいの教育機関の思うツボになる。
なお,ウチの塾生の親御さんの教育眼が非常に優れているというのは,ウチの塾を選んだ時点で証明されているのでご安心を!
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