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尾崎塾
富田教室

[2013年7月7日]

質問しやすい塾がいいならそっちへ行け!

各自に演習をさせているが,「質問しにくい」という声が時々ある。

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そりゃそうだ。

わざと質問しにくくしてあるから。

「えっ?逆じゃないの?」と思われるかもしれないが,本当だ。

簡単に何でもかんでも聞くのがいいわけではないから。
まずは自問自答しないといけない。
個別指導を謳っている塾は生徒2〜3名につき大学生の先生一人がついているようだ。
めっちゃ質問しやすい状況だと,へたすると自問自答するタイミングで隣の大学生に聞いてしまうことになる。

ウチの塾では演習問題の答と解説を渡してある。
だから,答がわからないとか解き方がわからないという質問は発生しない。
それも,生徒のレベルを考えて教材を選定してあるので,レベルが高すぎてわからないということも発生しない。
各自,過去にやったことある内容の確認というのが多いから,それをやって思い出したり,覚えなおしたり,定着させることを目的としている。

入試問題なんてどーせ過去問の類題だから,そういう演習をしっかりとやっていれば合格に近づいていくのである。
できる問題を増やしていくのが正統なやり方だ。

その演習で,質問することはほとんどない。

それから,「わからない」という状態が悪いことだとも思っていない。
わからない,納得していないがなんとなく問題を解く。
解いていると答えが合う場合と合わない場合がある。
もやもやした状態。
これこそが,勉強ができるようになるために必要なステップであって,悪い状態ではない。
わからないからやめてしまう人はそこまで。わからないなりにやってみて,さらにわからないことが増える。でももう少しやってみる。でもわからない。四六時中,そのわからないモヤモヤを持って過ごす。すると,ふと他の問題を解いているときに,「これ,あの問題と同じかも・・・」と解決の糸口が見つかる。それを適用してみると「なるほど,そうだったのか!」となる場合がある。ならない場合もある。そうしているうちに,理解が深まっていく。
そもそも,人生そのものがそうでしょう。
わからない。
何が正解かわからないけど進んでいく。
それが生きる力になっていく。
すぐに誰かに正解を聞いたり,誰かにやってもらったりしていてはダメ。

入塾の時に演習中心だと言うと,お母さん方が決まってこういう。
「で,わからなかったら質問したら教えて下さるんですね?」

全く,他の塾や家庭教師のイメージなのだろうが,そういうノリでやってないので説明しにくくて困っている。

特に困るのが,親御さんもそうだが,本人も塾で「コツ」みたいなものをちょっと教えてもらったらすごくできるようになるという幻想を持っている場合。
うちの子は頭が悪いのではなく,要領が悪いだけだとか?
ちょっとしか勉強していないけど成績のよい隣の子は,きっと要領がいいのだろうとか?

そう,その通り!
そういう幻想を抱く行為が要領の悪さなのだ。
簡単にできる方法を探しているヒマがあったら,地道にコツコツとやってさっさと力をつけた方がいいに決まってる。
そんな程度の内容なら4〜5時間もみっちり練習すれば誰でもできるようになるのに,それを2〜3時間,いや30分でできる方法を探そうとする。
それを探すのに5時間かけている。
そしてそんな方法は見つからない。
それはアホだ。
要領悪すぎ!!

ちなみに,ちょっとしか勉強していないけど成績のよい隣の子は,おたくの子の3倍くらい勉強してるんですけど・・・

だから,ウチの塾では何も言わずに演習させる。
たくさん演習した方が力がつくので,なるべく多くのコマを取って欲しい。
だから他よりも安い授業料になっているつもり。
で,あまり質問しないでどんどん自分でやっていくのがよいのだ。
基本的に,演習してるところを見たら,その生徒がわかって解いているか,わからないで困っているかぐらいすぐにわかる。
間違いの内容が,ケアレスミスであれば,わかってはいるのだろうし,しばらく手が止まって解説を見ながらやっているようだと,よくわかってないのだろう。
でも,そこですぐにやり方を教えない。
見よう見まねでやってみるのが,何を習得するにも不可欠だから。
それで,いつもどのように間違うかを見ておいて,一番気を付けるべき点を一言だけアドバイスする。

一番多い「一言アドバイス」は,たとえば数学だと,

「途中式を書け」
「図を描け」

くらいのものだが・・・

というわけで,質問なんかしてくれなくてもいい。
しようと思わないでいい。
問題が解けるようになろうという意欲があれば,学力はどんどんついていく。



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