尾崎塾
富田教室

[2013年7月10日]

それでもクラブ活動やりますか？

想像してみて欲しい。

あなたは遊撃手。
（あっ，野球の話ね。
遊撃手はショートのこと。
二塁ベースと三塁ベースの間に守ってる人。
こういうの知らない人いるからな。）


甲子園のかかる決勝戦。
1-0で勝っている。
９回１アウト１，２塁で痛烈なショートゴロが飛んできた。
この時，チームの皆はどう思う？
喜ぶんだ。
だって，ダブルプレーとれるから。

でも，よく考えて欲しい。
本当に今のあなたが遊撃手と想像して欲しい。
そのゴロ，取れるの？
取ってすぐ投げれるの？

俺だったら，練習もせずにそんな場所に怖くて立てない。
ボールが怖いのではなく，迷惑かけるのが怖い。

このブログの読者のほぼ１００％がその守備につくに値しないと言えよう。

でも，世の中おかしなモノで，その守備に自分がついて，甲子園をめざすと言う人がいる。
あと半年もないのに。
甲子園めざします。
よろしくお願いします。

まだ練習してないのですよ。
このブログ読者と同レベル。
半年の練習で，その甲子園のかかった場面で使える選手になれるのか？
不可能ではないだろうが・・・

いや，これはたとえ話。
甲子園めざすのではなく大学をめざす。
「今から練習頑張ります」って・・・
少なくとも，ある程度のレベルにまで達していて，それでなおかつ猛練習したら行けるかもしれないが，とりあえず練習に耐えられる体力づくりからはじめましょうというレベルで，あと半年でどうやってめざすのか？

少なくとも，基礎体力を持った状態で夏を迎えたら，そこで頑張って合格圏にということはありえる。

本当に野球部に入っている人は実際に面白いことをしている。
３年の夏に甲子園出場をめざして，２年半の間，じっくりと力をたくわえて，勉強そっちのけで練習してきた。
それでこの夏の大会で，なんと，２回戦とかせいぜい３回戦で敗退していく。
その後，あわてて大学進学にむけて筋トレのレベルからスタート。
半年で間に合うか？

大切なことにかける時間が逆だと思う。
高校に入って半年で甲子園は無理とあきらめて勉強に集中。
２年半の間，じっくりと学力をつけていく。
すると，思っているような大学への道が拓けてくる。

今後の人生を考えた時に，行く大学のランクが２ランクや３ランクは平気で変わってくる。
それと，部活で得た「モノ」がつりあうかどうか。
１０を得て１０００を失っているのに気付かない。

１回戦で勝つと，１０得るモノが１１に増えるかもしれないが，それで失うモノが１０００から１１００に増える。
２回戦も勝つと，１１得るモノが１２に増えるかもしれないが，それで失うモノが１２００に増える。
甲子園に出場できると（できないが）１００のモノを得られるが，失うモノは２０００くらいになっている。
足し算と引き算ができないようでは，世の中の役に立つ人間になれっこない。





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仮に甲子園に出て，準優勝したとしても・・・


女性からバッグをひったくったとして、大阪府警は１０日、京都府八幡市男山金振、無職本田拓人容疑者（２３）を窃盗の疑いで９日に逮捕したと発表した。

　本田容疑者は京都外大西高（京都）の投手として２００５年夏の全国高校野球選手権大会で準優勝し、卒業後は野球の関西独立リーグでプレーしたこともあったという。

　発表では、本田容疑者は６月１５日午後、大阪府大東市北条の路上で、自転車の女性（６７）に後ろからバイクで近づき、前カゴから２万５０００円などが入ったバッグをひったくった疑い。容疑を認め、「遊ぶ金が欲しかった。他にも数件やった」と供述しているという。

（2013年7月10日18時56分 読売新聞）