[2013年7月26日]
ウチの塾は,クラブ活動で遅くなったとか,試合だからと言って振替はしていない。
たいていの場合,試合が終わってもダッシュで来れば間に合うのだ。
その後,みんなと一緒にウダウダしているから来られないだけ。
そもそもクラブを辞めれば塾に来られるんだし,クラブに入る入らないは本人の自由だ。
しかし,実際問題としては既に入ってしまっているクラブをやめるのは不可能に近い。
生徒は各クラブ,クラスでそれなりの人間関係を築いているので,それが壊れるのを恐れるのは自然なことだ。
こんなシャツを作られてしまっては,どうにも抜けようがない。
部員の名前を使って,何となくいい感じの文になっている。
顧問の先生が頑張って作文したのだろうか。
まったく,学校の教師が喜んでやりそうなことだし,部員の連帯感も増すだろう。
いい記念にもなる。
シャツをゲットする代償として勉強時間を失ったという記念?
通常の塾の授業は,クラブ活動が終わってからでも間に合う時間帯に受講してもらっているが,夏休みになるといろいろとイベントが入ってくる。
たとえば,先日は近所で夏祭りがあって,地元中学として吹奏楽部が演奏することになっていた。
普段は来ている時間に間に合わないと連絡があったので,それは時間をずらして受講を認めてあげた。
他には,クラブの合宿がある。
そういうのは自分だけ行きませんっていうのは無理なので,振替の対象としている。
修学旅行や泊を伴う学校行事は仕方ないので振り替えている。
つまり,振替基準は,本人の意思ではどうしようもない場合に限っている。
風邪をひいたとかの病気は振替対象とはならない。
インフルエンザも同じ。
絶対にかかりたくない受験生は予防接種したり相当の努力をしているのだから,本人がなんとかできなくもないことだ。
社会に出るとそういうのは怖い。
大切な取引の担当者が,打ち合わせの日に風邪ひいて来られないとか。
まあ,口では「仕方ないですねえ」とは言うだろうが,今後その会社と取り引きするかどうかは怪しくなる。
それに,風邪を引いて休むと「損」だということを,金銭面ではっきりとわかる方がよいとも思っている。
1回の受講料が2000円もするのだ。
健康管理をちゃんとしないと2000円の損失だとしっかり認識するのが大切。
無料でいくらでも振替が可能なら,そういう休み方をしても世の中が認めてくれると勘違いすることになる。
実際,今どきの大学生や新入社員の多くが,何か都合があったら休めると思っている。
世の中はもっと厳しいのだと知っておく方がよい。
そういうわけで,厳しいようだが(とは全く思ってないが)病気での振替はしていない。
ただし,長期の入院などの場合は考慮している。
さて,そういう基準はウチの塾ではブレていないのだが,価値観が異なる人はおかしな基準だと感じるかもしれない。幸い,今のところ多くの保護者の方にこの考え方に同意していただいているようで,あまりクレームを受けたことがない。
先日は,いつもよく理解していただいている保護者の方でも判断に迷う例があったので相談を受けた。
どうやら祭りへの参加がからんでいるようだ。
高槻市の高校なのだが,高槻祭に出演するのと,京都某市への出演とがあるらしい。
結論的に,その生徒には高槻祭の方のみ振替を認めた。
高槻市の高校生が高槻市のイベントに参加するのは,地域貢献という観点からあってしかるべき話だろう。本人の意思で断ることもできまい。それが京都の祭に参加するのはちょっとやりすぎ。学校として行く大義名分がない。
クラブ顧問が決めたのだろうが,その顧問に言っておきたい。
「あなたのその決定によって,塾の受講料2000円の不利益を被っている生徒がいるんだよ。」
残念ながら学校の教師はそういうことに頭がまわらない人間ばかりなのだ。
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