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尾崎塾
富田教室

[2013年7月31日]

逆転合格が難しい理由

夏期講習も今日で前期10日が終了。

速い生徒は,5科目の厚い総復習教材を終えて,確認テストも終えて2冊目のぶ厚い総復習教材に入っている。
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おそらくは通常の塾の夏期講習だと1冊目の総復習教材をすべてやればよい方。
ウチの塾は,それに加えて理社の暗記と漢字演習をさせている。
それで講習の3分の1が終わったところなので,普通の夏期講習の3倍以上は演習できる予定。

だが一方,遅い生徒は中期10日になっても1冊目の教材である。
一つは理社の暗記が満点合格なので,なかなか合格しないこともある。
そして,やはり演習速度も遅いのだ。

さて,速度が遅いだけなら,遅れてでも追いつけばよいが,中身の定着度をみると,これまた速くどんどんやる生徒の方が優れている。

速い生徒が2冊やって,その中身を80%定着させる一方,遅い生徒は1冊しかやってなくて,定着は40%くらいしかできない。

勉強って,すべてこんな風になっている。

できる人はどんどんできて,できない人との差が広がっていく。

やればやるほど差が広がる。

つまり,入試まであと半年となって,下位の者が追いつこうと必死でやっても,上位の者が普通にやってたら絶対に追いつけっこない。

半沢くんが「やられたらやり返す!倍返しだ!!」
と言ってみても,逆に4倍返しくらいの返り討ちだ。

現状の2倍やってもまだ半分。
4倍やっても,これは実は,すでに遅れているのであるから,差が縮まらないだけで追い越すことは絶対にできない。

そういうわけで,3年生のこの時期の学力を逆転するのは非常に難しく,ある意味手遅れなのである。

とはいえ,少し上のランクの生徒はどんどん抜かすことが可能。
マラソンで,30kmすぎて100番の人が,少しペースを上げて1人ずつ抜かしていくようなもの。
ひょっとしたら10人とか20人抜くことができる。
決して8位入賞とかは無理でも80番にはなることができる。
そうやって,少しでも順位を上げていくしかないのである。








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