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尾崎塾
富田教室

[2013年8月18日]

マラソンと同じ

中本選手が世界陸上で5位入賞。

彼はコンスタントに上位に入る。

すばらしい。

ただ,メダルまではあと少し何かプラスすべきだろうが,そうすると安定感がなくなって,勝ったり負けたりの選手になるかもしれない。

中継で瀬古さんが何気なく発した言葉が印象的。

「3秒差になれば抜けるんだが・・・」

そのとき中本選手と4位の選手の差が4秒差とかだった。

その差の1秒って,マラソンを実際に走った人にしか絶対にわからない領域だと思って感心した。

これは勉強についても全く同じことが言えるので感心したのだ。

先日も生徒の親御さんが90点も取っていて提出物もちゃんとやってるのに内申が7だというので問い合わせがあった。
でも,それは英語だったので,そういうこともありますと答えた。

こういうのは,親御さん自身が内申8とか9を取ったことがないと感覚的にわからないものだ。

定期考査で間違えてもせいぜい1問というのが10がつくレベル。
2問間違いが9,3問間違いが8だ。
90〜92点なら4問以上間違えている可能性があるので,7がついても全くおかしくない。
英語は特にそう。
統計的には正規分布とはかなりずれているので順位的にそうなる。

100人いたら3人が10,4人が9,9人が8なのだ。
16人以上が3問間違い以内ならば17人目からは内申7しかつかない。

それで,1問の差で評定が1ずつ違ってくるのがよくわからないと思うが,これは相当な学力の差があると言ってもいい。
1問しか間違わない人と2問以上間違う人は勉強量が倍ほど違うと思っていい。

私などはずっと10だったので実感としてそれがわかる。すでにわかっているハズのことも念には念をいれて復習しておく。
万一ど忘れなどがあってはいけないので,繰り返し復習しておく。
試験中も,時間は相当に余るが,何度も見直して,つまらないミスがないようにする。
そうやって,そこまでしなくてもと思うレベルまでやるのだ。

そこまでしなくても・・・と思うレベルの人は内申9とか8止まり。

10取る人は,それでもまだ不十分だと思っているので,そりゃ違いが生まれる。
勉強にもうこれで十分などということはないという考えだ。

実際中学の時に5回連続で1問間違い=98点という記録?を持っている。
安定していた?
共通一次の地学も1問間違えて痛恨の98点。
どれだけやっても満点は難しいという感覚が身に付いた!

マラソンランナーの練習も相当にキツイだろうが,もうこれで十分ということはないと思う。
そして,高いレベルを経験した人にしかわからない感覚というのがあって,そういうのが解説にポロっと出てくるのでおもしろい。

プロ野球の解説はほとんどダメ。
ノムさんとか落合さんとかが解説していたら聞く価値あり。


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