[2013年8月29日]
明日30日から気象庁の発表に「特別警報」が加わる。
この夏も「経験したことのないような豪雨」と発表されていたが,50年に1回あるかどうかのすごい気象が予想される場合に出すようだ。
この夏だけでも特別警報に相当する事例が4件ほどあったらしい。
特別警報が出たら,マジで「命を守る行動」をとらねばならない。
しかし,このように名前がついてしまうと,そのことで危険も増える。
つまり,特別警報ではない普通の警報の値打が下がるイメージ。
警報だったら逃げなくてよくて,特別警報はヤバイと考える人が増えそうだ。
警報でも十分に注意しないと命にかかわる。
それに,特別警報が発令されても命にかかわらなかった経験を積むと,オオカミ少年現象が起きて,そのうち特別警報でも避難しなくなる。
津波警報がよい例だ。
あの東日本の震災後,大津波警報でも避難しなかった人が,余震の小さな津波でも逃げる逃げる。山奥まで逃げる。
極端な行動をとる。
しかし,震災から2年もすれば少々の地震なら大きな津波がないので慣れてきて逃げなくなる。
今度津波警報が出たらどうする?
そこで,大津波の場合も「特別警報」となる。
でも,東北に津波の特別警報が出ても,「経験したことのないような津波」とはならない。
経験したようなすごい津波という方が正しい。
まあ,通常は50年に1度あるかないかの頻度だから,50年以上前の現象は経験してないのでいいのだが・・・
特別警報は豪雨と津波以外では台風にも適用される。
930hPaとか風速50mを超すような台風の時は特別警報となるようだ。
近畿地方ではほとんど関係ないが,先日桜島が噴火したように,火砕流の可能性が高い場合も特別警報が出る。
いずれにしても,この特別警報運用開始で自然災害で亡くなる人が減る方向に動くことを期待したい。
世の防災意識を高めるきっかけになってくれたらよいと思う。
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