[2013年9月1日]
義姉から聞いた話。
甥っ子がアメフトをやっているのは前に書いたが,そのアメフト部の保護者会での話。
ある生徒さんのお母さんが義姉にこんな話をされたそうな。
「兄(その生徒の)はS高校で剣道をやってたんだけど,そこの先生がすごく良くて大学に行けたのよ」
S高校といえば私の前職のところなので,義姉は興味深げに話の続きを聞いた。
「でね,その先生はウチの子にずーっと付きっきりでやってくれて,その先生のおかげで大学に行けたのよ」
みたいなことを述べられたそうな。
さらに,
「今はその先生は学校を辞められて,塾をされているようなの」
というわけで,ほとんど誰がそのいい先生だったかは確定したのだが,知らぬ振りして聞いたそうな。
おそらく甥っ子が私と同じ姓だし,それでふと思い出していただいたのだと思う。
その親御さんは,義姉が私の義姉だとは知らずに話されたようで,だからこそうれしい話。
もう卒業させて何年も経つのにそのように思っていただいていることに,こちらこそ感謝する。
何がうれしいかというと,その生徒だけを特別にヒイキしていたわけでないからうれしいのだ。
クラス33名いたが,全員同じようにやっていたつもり。
まさに,一人一人の生徒とその親御さんにそう思ってもらえるようにやっていた。
他の方にはそうは思ってもらえていない可能性は確かにあるが,33名とその親御さんの多くがそう思って下さっている可能性があるのがうれしい。
たしかに,多くの生徒を高1から担任し,夏休み・冬休み・春休みなど,登校可能な日はずーっと勉強できる環境をつくっていた。
朝から(さすがに6時ではない!)最終バスの時刻までずーっと教室を「勉強基地」として,いつでも勉強できるようにした。
しかも,単なる自習とちがって,ほとんどの場合は時間割を組んで,どの時間に何を勉強するかを示してやらせた。
英語の教師ではなかったが,英単語の試験をやってあげたりした。
実は,この生徒にやってあげたことが今の塾の原点なのだ。
塾の夏期講習などは,ほとんどこの学校でやっていたものと同じだ。
進路に応じてやるべき内容を示し,それをひたすら集中してできる環境をととのえてあげる。
それこそが,生徒の求めていることであり,実は保護者の求めていることでもあった。
保護者の方が懇談の時にいつも感謝してくれていることは伝わってきていたが,今回の義姉の話を聞いて,あらためてやって良かったと思った。
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