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尾崎塾
富田教室

[2013年9月4日]

地層が堆積するみたいに学力は積み上がる

どうやら世間の人は,「地層が堆積するように」という比喩は「少しずつ,コツコツと」という意味に考えがちだが,実際は違う。

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地層って,一気にドバーッツと堆積するのだ。

そう,先日から運用されたように,50年とか100年に1度のような特別警報級の大雨で,土石流などが発生して川へ大量の土砂が流れ込み,それが海底,川の周囲や湖などに堆積する。
すると一気に1m以上の厚さの地層ができるということになる。
仮に,100年で1mずつ堆積するとして,1年あたりなら1cmだが,毎年コツコツと1cmだけ土砂が運ばれてくるのではないのだ。

で,勉強もそういうことが言える。
コツコツとやってもいいが,一気にドバァァァーッツと増える時期がある方が圧倒的に有利。

それがたとえば定期考査の直前だったりする。

普段はクラブ活動で忙しいが,試験前はクラブ活動がないのでメチャクチャ勉強できる。
そこで一気に挽回して,その試験範囲の内容を完璧に習得してしまうのは一つの手だ。

実は自分がそのタイプだったので,そういうことを実感している。
コツコツやってもいいが,おそらく時間効率的には,一気にやる方がよいに決まっている。

このように書くと,「そうか,普段ややらなくていいんだ」とばかりに遊んでおいて,試験前だけやろうとする生徒が出てくる。

それがうまくいかないのだ。
普段は勉強しないとは言ったが,最低限の予習はしていた。
それだけでなく,学校の授業は真面目に受けていた。
授業中に寝たことなど一度もない。
あ,でも思い出した。
ゲームしたり漫画読んだことはある!でも寝てない!
(1・2の三四郎,面白かった・・・)
普段,ちゃんと授業についていってるから試験前の猛勉強で追いつけるのだ。

そして,その猛勉強ができるかどうか。
基本的に,勉強以外はしない状態。
試験前の日曜日などは,ウチの塾で言えば,ほぼ夏期講習のようにメシ食う以外は勉強。
しかも,9時間とかではなく,少なくとも12時間はやっていた。
14時間くらいはやってたかな。

1日24時間ある。
7時間寝たとして,14時間勉強してもまだ3時間も余る。
メシ,風呂,休憩しても十分だ。
そう考えると16時間くらいが目一杯だと思って,2時間ほとサボっている気分でやっていた。

それくらい一気に挽回する機会が試験前の一週間。

で,何が言いたいかというと,高槻市がやっているような前期後期制で,定期考査の回数を減らすのはダメだという話。
年に5回しか勉強しなかったのが4回に減ってしまう。
しかも,範囲が膨大になって完璧に消化しきれない可能性も出てくる。

ますますクラブとの両立なんかできなくなるし,学力を下げてしまうのが前期後期制の最大の欠点だ。



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