[2013年9月20日]
先週の講義から・・・(しょーもない長文=最後まで読まない方がいい!)
氷河堆積物と一般的な水中の堆積物をどう見分けるか。
水中であれば,粒径の大きなものが先に沈んで,粒径が小さなものほど後から堆積する。
だから,いわゆる級化成層の構造=下位ほど粗粒で上位ほど細粒となる。
ある幅で堆積物を切り取ると,そこは砂ばっかりだったり泥ばっかりだったりして,粒径がそろっている。
このように,粒径ごとにそろっていて,大きさのばらつきがない堆積物を「淘汰が良い」という。
一方,氷河堆積物は,氷河の末端などで氷が融け,氷に含まれていた岩や砂や泥がばらばらに積み重なっていく。
いろいろな粒径の堆積物がごちゃまぜになっている。
このように大きさのばらつきが大きい堆積物は「淘汰が悪い」という。
他に,火砕流堆積物などは淘汰が悪くなる。
さて,この淘汰の良し悪しをどう数値化するか。
これは実はみなさんにおなじみのモノを使うとよい。
国語のテストは平均点付近に得点分布が集中する。
0点や100点の付近にはほとんどいない。
数学などは0点近くから100点とる奴までばらつきが大きい。
このように分布の違うものを評価するのに偏差値を使うのだが,偏差値の元になっているのが母集団のバラツキを示す標準偏差だ。
バラツキの小さい国語なら標準偏差も小さい。
数学の標準偏差は大きくなる。
昨年のセンター試験でも国語の標準偏差が15なのに数学は20くらいだ(100点満点換算)。
というわけで,粒径の標準偏差を「淘汰度」と呼んで,堆積物の粒径分布を評価している。
あたりまえのことだが,試験を受けたのが一人だったら偏差値は出せない。
バラツキの評価ができないから。
だから,堆積物の淘汰度は,そこから石ころ一つ持ってきても言えない。
この石は氷河堆積物のものか水中のものかは当てるのが難しい。
バラツキがあってはじめて淘汰度が言えるのである。
淘汰の良い例は,イワシの大群に網を入れてゲットした場合。
生簀の中はイワシばかり。
大きさがそろっている。
淘汰が良いと言える。
トロールでエビを獲ろうル,いやゲットしようとしても,いろんな魚が雑多に入ってしまうことがある。
大小いろんな魚にエビやタコや・・・
その中にイワシが混ざるかもしれない。
こういうのは淘汰が悪い。
イワシ一匹持って来ても淘汰度は言えない。
ここまでの話は理解できましたね。
では,一本釣りでマグロを一匹釣った場合はどうでしょう。
淘汰度を言うことができるでしょうか。
答えは,なんと!「言える!」
「獲ったどぉ〜!!」\(^o^)/
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