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尾崎塾
富田教室

[2013年9月21日]

公立中学の評定について

まず,昨日の考察にも出てきたが,「偏差値」についてレクチャーしておく。

偏差値は,母集団のばらつきがどうであっても,全体の中でその生徒がどのくらいの位置(順位)であるかを知るためのモノサシである。

同じ70点を取ったとしても,平均点が40点の試験と平均点が60点の試験では値打ちが違う。
さらに,同じ平均点であっても,ばらつき具合によっても値打ちがちがってくる。
それを補正するのが偏差値だ。

よく,偏差値教育が悪いなどと悪者にされるが,偏差値は統計手法であって,偏差値は悪くない。

その数値の意味をよく理解もせず,その数値のみを元にした判定のみで進路を決定するというアホが多いので,そいつらが悪いのである。

そのアホさん達は学校の先生や塾の先生達のことなので具合が悪い。

さて,大阪府の中学校でつけられる内申点は相対評価といい,全国でも珍しい評価のやり方だ。
つまり,正々堂々,学校内での偏差値で内申点としているのだ。

ただし,偏差値の計算方法とは少し違って,母集団が正規分布という自然界で最も生じやすい分布だと仮定して,それを元にあらかじめ設定された人数分布で評定を決めてしまう。
少し統計的に無理があるが,ずーっとこのやり方でやっているので受け入れないと仕方ない。
今の1年生から絶対評価に変更するらしいが,しばらくはこのやり方になる。

そのやり方とは,10段階に生徒を割り振る比率をあらかじめ決めておくやり方。
10が3%
9が4%
8が9%
7が15%
6が19%
になるように割り振っていく。

1学年が100人の場合,上位16%の人に評定8以上がつく。
10がつくのはわずか3人というわけ。

つまり,学校から配られる考査後の度数分布表で,およその評定がわかるのである。

上位何位にいるかでほぼ決定する。

どうやら,実力テストが評定に入ると思っている人がいるようだが,基本的には定期考査と平常点で評定が決定する。

実力考査が評定に関係すると思わせているのはズルい教師のウソであるから注意すべき。

クラブ活動や生徒会,先生に対する普段の態度など,学校のあらゆることが評定に関係あるという雰囲気にしておけば,学校の生徒指導がやりやすくなる。
進路に響くとなれば,生徒はいうことを聞きやすい。

大阪府は全国で一番レベルの低い教師集団である。
静岡の知事がなにか頑張っているが,おそらく大阪が一番だ。
指導力がないので,学校のいうことを聞かせるための方策がたくさんある。
その一貫が,中学3年生のふるまいが進路にひびくという「脅し」なのだ。

ともあれ,そういう嫌がらせを受けながらも,少しでも良い評定をゲットしない限り,公立上位校への進学はままならないので,よゐこ(獲ったどー?)の皆さんはお行儀よくするしかないのである。

実力のつき具合によるが,評定6で高槻北,7で三島・槻の木,8で春日丘・千里,9で茨木,10で北野というのが目安。
実力がつけばもう1ランク上が合格圏だし,実力がなければ1ランク下でも不合格の可能性がある。

あたりまえのことだがそうなっている。

今からの頑張りでも評定が少しは上昇するし,実力はぐんとつけられる。

この半年でその後の人生が決定すると言っても過言ではないので,頑張る価値はあると思う。



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